１６ 賢者の石 ページ18
ー9月1日ー
『落ち着いてA、今日からが本番よ』
Aはソワソワと歩き回りながら呟いていた。今日からこの世界を本格的に変えていく……
不安が無いわけではない、でも
『変えてやるんだから』
Aは自分の両頬をパチンと叩き、大広間へと向かった。
◇
『…凄く見られてる』
教職員の席についたAは生徒たちからの視線と広がるヒソヒソ声に耐えきれなくなり、スネイプのローブを軽く引いた。
「まぁ、当たり前でしょうな」
スネイプは軽く鼻を鳴らしローブを掴んでいるAの手をペチンと叩いた。
「教師なのだから堂々としろ。」
『私はいつだって堂々としてるわ……何よその目』
Aが咎めると、スネイプはまた鼻を鳴らし前を向いた。
その時、新入生を出迎えていたマクゴナガル先生が戻ってきた。
「もう新入生を入れてよろしいですか？」
ダンブルドアはにっこりと微笑み「準備は上々じゃ」と言った。
生徒たちも改めて背筋を伸ばし座り直した。
少し経つと、今度は1年生を連れてマクゴナガル先生が大広間に入ってきた。天井を見たり上級生を見たり、皆それぞれ緊張している様子だ。
Aもまた、体を固くしていた。ハリーが視界に入ってしまったのだ。
ーそっくり……
父親の面影が濃く残る後ろ姿に、Aは思わず目を奪われた。
◇
組み分けは順調に進んで行った。
「ポッター・ハリー！」
ついに来た
大広間が静まり返り、皆が首を伸ばしてハリーを見ていた。スネイプが膝の上で手を握りしめているのをAは見た。
組み分け帽子はハリーとしばらくの間話していたが
‘’グリフィンドール！”
と叫び、大広間に歓声と拍手が溢れかえった。
『…やっぱり、グリフィンドールなのね』
「あの父親の息子だ、絶対に何かやらかす」
スネイプは苦々しげにそう言った。
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ぴの(プロフ) - ちょこちっぷさん» あわわ…ホグワーツと打ってるつもりでした…気付かせてくれてありがとうございます<(_ _)> (2020年12月1日 11時) (
レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - ホグワークでは無くホグワーツです！！とても楽しく読ませていただいてます！ (2020年12月1日 8時) (レス) id: 57e1b6101b (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ツーノさん» 本当ですか！とても嬉しいお言葉ありがとうございます (2020年11月20日 12時) (レス) id: 89db1ed5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ツーノ - 今までの小説とは違う新しい展開でワクワクします！ (2020年11月20日 0時) (レス) id: 6528c03767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年11月4日 21時
