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〇 ページ3
「Aちゃん、どこ行くの？」
無視。安定の無視。
かと思ったら、Aちゃんは俺に向き直って
「うるさい。話しかけないで」
と言った。
今日は話してくれる日だ。
にやけそうな顔を片手で抑えてAちゃんの顔を見る。
やっぱり天使だ。
この子は嫌いな俺と話す時でもちゃんと目を見て話してくれる。
そういうところが好きだったりする。
「好きなんだもん。話しかけたい」
俺がそう言うとAちゃんは間髪入れずに、
「私はあなたみたいな人嫌い」
と言って化学室の方向へ歩いていってしまった。
両サイドから叩かれる肩。
健人くんに撫でられる頭。
佐藤勝利、くじけません。
続く
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作者名：さとう | 作成日時：2016年12月21日 12時
