出来損ないだった彼は...

何の色もない世界で ページ28

Aside

気づけば僕は傷だらけで1人暗い場所にいた

どうやってここに来たのかはわからない

でも此処は織田作之助が亡くなった場所

今でも思い出せる

織田作の声､仕草、優しさすべて思い出せる

会いたいなって思っても会えないことは分かってる

でもねどうしても会いたいんだ

だって織田作が居なくなった世界はつまらなくて辛くて耐え難かった

織田作が一度死 んだ時は会えなかった。

林道さんが織田作を俺の目の前で消した時…愛する人の居なくなるところを見るのは嫌だと心底思った

今僕の目に映るものは何一つ色を持たなくなってしまった

空の色､綺麗な夕日の色も全てわからない

こんな出来損ないがいても誰も得をしないよね

息をするだけの人間がこの世にいてもいいのだろうか

そう思えば僕の手は懐に隠し持っている小刀を自分の首に当てた。

A｢この世界とはおさらばだ！今会いに行こう！｣

僕は小刀に力を入れてこの世界で生きることを辞めた

サヨナラ出来損ないの中原A

僕は死 んだ

end


あとがき

変な終わり方にしてすいませんでした

駄作を最後まで読んでくれた方ありがとうございました

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