出来損ないだった彼は...

俺のせいだ ページ16

織田side

俺が４年前太宰の言うことを聞いていれば俺は亡くならなかった｡そしてAに申し訳ないことをした。

彼奴は４年前､弱く､よく泣いていた。
その時からAは兄や同僚､上司から虐げられていた。
ある時､Aは俺に言った

｢織田作さんだけが僕の支えだよ｣

俺はAの唯一の心の支えだったみたいだ。
だが、俺はAを裏切り自分で命を落とした。

それ以来Aは自暴自棄になった。

助けたかった｡そう思っても手を差し伸べる所々かAの支えになってやれない。

そん中Aを救ってくれたのが安吾だった。

安吾は自暴自棄になったAを助けてくれた

それと同時に俺は嫉妬した

俺は助けられなくて安吾には助けられる。

見守ることしかできない自分が憎かった。

何時も傍には入れるけど触れることは出来ない
そんなおかしな関係だった。

だけど...Aが身体を張って俺を生き返らせてくれた。Aが寂しい思いをしていたのを俺は知っていたのに俺はAを突き放した。

そのせいでAは記憶を書き換えられて...記憶を失った。

俺はあの時突き放すんじゃなくて褒めてあげれば良かったんだ。

｢よく頑張って今まで耐えてきたな｣って生きていてくれたことを感謝するべきだったんじゃないか……
そんな自問自答を繰り返す

憎んでいない→←僕は？あなたは？

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