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「それなら晩御飯の準備が終わった後で構いませんよ。
貴方が作るのはご両親の分だけでしょう？
立ち話もなんですから、お話は晩御飯を食べながらにしましょう」
「…分かりました。待っていてください」
家に入り、晩御飯の準備をする。
…あの刑事の他に人は見当たらなかった。
後から合流させる気なのか、それとも本当に一人なのか。
家で食べるようには思えないし、一応制服から私服に着替えよう。
…こんな色の服を着るのは久しぶりだな。
「…お待たせしました」
「はい、待っていました。
それではお出かけしましょうか。アレルギーはありますか？」
「ないです」
「そうですか。…車はこちらに停めていますので、どうぞ」
黒い車。
中には誰も居なさそうだが…本当に一人なのか？
「どうしました？」
「こっちに来たのは刑事さんだけなんですか？
他の上司さんとか、いないんですか？」
「私は一応警部なので。
部下は来ていませんよ、呼んでいないので」
「…へ、警部？」
世界史のアイツは22歳。兄弟となれば10歳離れていても違和感はない。
となればこの人は32歳くらいだと想定する。
40歳で警部に承認すればいい方だと考え、35歳が早い方だと考える。
…それでも早いな。
「一応最年少警部なので。
細かいことを考えていないでシートベルト絞めてくれますか」
「あ、はい。すみません」
最年少警部…それが本当なら、かなり優秀ってことになるか？
年配でもそうだが、最年少ともなるとさらに油断できない。
あの塵先生の兄となれば、余計に。
「着きましたよ、ファミレスです。
好きなものを頼んでいいので、ぜひ知っていることをすべて話してくださればと思います」
「知っていることはもう全部話したので特別話す事もありませんが」
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月4日 17時
