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「…それではこれで委員会を終わります。
夢鼓雪村を起こしてください」
「また寝てる…おい、起きろ」
机を揺らすと少しビクッとして起きる。
首をかしげて小さく「終わった？」と呟く。
頷くと少し背伸びをして肩を回した。
教室の外に二つの影があるのが見える。
…小太郎と秀同院か。
「終了とします。号令」
「これで学級委員会を終わります。
起立、気を付け…礼」
「「「ありがとうございました」」」
荷物をまとめて廊下に出る。
予想通りそこには小太郎と秀同院が立っていた。
「待たせたか？」
「大丈夫です！」
「鶴宮君、お疲れ様！お茶あるけどいる？」
「いらない…って言いたいけど、水筒の中身もうないからもらう」
珍しいな。いつもなら普通に断るのに…
「じゃあ水筒出してね、そっちに注ぐよ」
「俺ペットボトルだけど大丈夫か？」
「大丈夫大丈夫…あ、雪村！
先に帰ろうとしないで！」
珍しく少し大きい声を出す秀同院。
夢鼓は振り向いてこっちに近づいてくる。
「…」
「一緒に帰るんだから。ちゃんと待ってて」
「………え」
「文句言わない。
こぼしたら駄目だから鶴宮君は持っていなくていいよ」
秀同院は鶴宮からペットボトルを受け取って水筒から水を注ぐ。
小太郎はニコニコ笑いながらその風景を見ていた。
…小太郎が何か助言したんだろうか。
「はいどうぞ」
「ありがとう。
…お前お茶って言ったのにこれ水じゃん」
「僕、水道水派なんだよね」
「俺も」
仲良くなってる…
小太郎が嬉しそうだしどうでもいいけど…って。
「小太郎、どうしたんだ？」
「いや、やっぱり夢鼓君の前髪が気になって…」
「…こた、近い」
「前髪、上げちゃだめですか？」
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月4日 17時
