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「そういえば跳野って何で学級委員になったんだ?」

「急だな」

「いや、気になってさ」

 責任を感じるのが嫌いなこいつが学級委員になった経緯も気になるが…
僕が学級委員になった理由、か。

「特にない。
 小太郎が僕に似合いそうな委員会だと言ってからずっと入っている」

「へー…やっぱコタのこと大好きなんだな」

「分かり切ってるだろ」

「跳野みたいな愛し方だったらまだ受け入れたのになー。
 過保護だけどストーカーとかしないし」

 家にカメラは仕掛けてるぞ。

「ちゃんと相手の嫌がることとか把握してるんだろうし」

 何度も小太郎を悲しませているが。

「常識の範囲内だもんなー」

 秀同院の方がどちらかと言えばマシだぞ。

「何でお前はそんなに秀同院が嫌いなんだ」

「そりゃあんなこと日常的にやられたら嫌いにもなるって。
 何であいつ俺にあんなに構ってくるんだよ…」

「本人から聞いてないのか?」

「教えてくれねぇんだよ。
 というか、はぐらかしてくる」

 はぐらかす?
アイツなら率直に伝えそうだが。

「何か、ヒーローだとか何とか。
 あとあいつなんか知らないけど俺の成長期とか反抗期とかのことも知ってるんだよ。
 絶対母さんが何か喋った…」

「一人暮らしなんだったな」

「そうそう。だから今はバイト生活。
 元々ためてたお金もあったけど、流石に無駄遣いは出来ねーな」

「秀同院に頼んだらどうだ」

「やだよ借金みたいじゃん」

 何でもいいから頼られたい生物だけどな、僕らは。
アイツなら笑顔で金くらい出しそうだが。

「まぁ借金じゃなくてもあいつなら少しは助けてくれると思うぞ。
 食材をくれたり」

「…もしかして仲良し?」

「僕に料理を教えたのはアイツだ」

「マジか」

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作者名:future*show | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年8月4日 17時

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