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「モデルとかの経験でもあるのか？」
「ないよ。ただ顔を見せたらすごくモテると思う。
現に一時期凄くモテてた時代あるし…男女問わずね」
当時のことを思い出したのかハァッとため息を漏らす秀同院。
…そんなにモテてたのか。道理でこいつが自分の顔の良さをどうとも思ってないわけだ。
「委員長は無関心だったかもしれないけど、この高校に来てからもかなり告白されてたんだよ？
それが原因で雪村は不登校になったんだから」
「…不登校」
「うん。
人に囲まれるのとか苦手だからさ、あの子」
小太郎以外に興味がないから知らなかった。
「それで、夢鼓は承諾してくれるのか？」
「頼んでおくよ。多分了承してくれるから。
今日の放課後でいいよね？」
「構わないが…仕事は大丈夫か？」
「僕は行かないから大丈夫」
来ないのか。
あまり仲良くない奴と二人きりになる以上に気まずいことはないと思うんだが。
「大丈夫だよ、白雪君もいるだろうから」
「白雪がいる方が大変じゃないか？」
「お兄さんに合わせてもらうのに弟が居ないほうが変だと思うよ」
確かに。
「まぁ反感買われても委員長なら大丈夫でしょ」
「…僕を何だと思ってるんだ」
「嫌われても悲しまないじゃないか」
「小太郎以外からの好意に興味はないからな」
「鋼のメンタルだね。ハガメンってやつだ」
興味ない奴からの好意には誰でも興味ない物だと思うが。
「じゃあ頼んどくから、今日の放課後に雪村と話してね。
あと雪村の晩御飯よろしく」
「…白雪に奢らせておけ」
「確かにそっちの方がよさそうだね、そうしよう。
まぁいざとなれば僕のクレジットカード貸すから」
「クレジットカードを軽々しく貸そうとするな」
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作者名：future*show | 作者ホームページ：
作成日時：2021年8月4日 17時
