キムテヒョンの憂鬱(完結)

どんな風にキスしたの？ ページ27

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(テヒョン視点…)




すべすべした首筋に舌を這わせた


おいしすぎて、おかしくなりそう

夢中で、ちゅうと吸い上げれば…跡がついた

真っ白な肌に散る、赤い跡

自分のものにしたような気分になる


Aは、俺のだ……


一瞬でも手元を離れた事が悔しい

死にたくなるくらい、つらい


パジャマのボタンを１つ外して
鎖骨の下も吸い上げた

あと１つボタンを外したら……

この先は未知の領域



TH「ハァッ……A、もっとして、いい？」



熟睡してるから、返事なんかない



やっぱり


だめだ……


俺、無防備なAに、何やってんだ


外したかけたボタンをしめようとした時、Aが目を開けた



『テヒョン？なに？』


TH「あ……」


『首が冷たい……ん？濡れてる』



俺が舐めたとこを、触って確認してる



TH「汗かいてたから、拭こうと思って……」


『そっか、ありがと』



汗なんてかいてない……

嫌われたくなくて、俺…また嘘ついた



TH「A…寝言で、ユンギヒョンの名前よんでたよ」


『えッ…』


TH「もしかして、ユンギヒョンとキスしてきたの？」


『……』



何も言わないってことは、そうだって事だよね



TH「嫌だ…なんで？」


『ごめん、その時……テヒョンの事、忘れたくて』



忘れたくさせたのは俺のせいだ…

もっと、早く好きって言っておけば……


あと、俺に好きな子がいるって、Aに吹き込んだジミナのせいだ

あいつ、まじで、殴りたい……


でも、今はそんな事より、ユンギヒョンとしたこと、全部話してもらいたい

聞きたくないけど、聞かないと気持ちが収まらない



TH「どんな風にキスしたの？」


『どんな風って…そんなの、言えないよ』



言えないようなキスしたの？

嫉妬心が、沸々と湧き上がってくる



TH「ユンギヒョンとしたように、俺にしてみて…」


『えッ……そんなこと……できないよ』


TH「秘密になんて、させない」


『……嫌じゃない？』


TH「嫌じゃない」


『やっぱり、こんなこと……』


TH「いいから、知りたいだけ……怒ったりしないから」



覚悟を決めたようにAが、ベッドの上に座り直した



『テヒョンも、座って……』



向かい合うように座った

目を伏せて、苦しそうな顔してるA

こんなお願いして、ごめん

俺だって、ユンギヒョンとのキスの再現なんて、嫌だけど…


全部知りたい

これから全部、俺のものにするから






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