私の彼氏は闇金くん ( BTS )

闇金くん(28) ページ29

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借金は全部テヒョンに任せてどうなったか詳しい事は知らない。


実はあの500万、ジウさんが組のお金を横領してたみたいで、バレた腹いせに私を探しているとか。

以前事態は収拾していない。


引きこもり生活はというと 思った以上にすることが無くて、

部屋の掃除が終わればTVを観るくらいで、一日一日なんとなく過ごしてる。


テヒョンとの距離だって前と変わらない。

別々の部屋で寝てるし。

遅くまで仕事してる彼に"構って欲しい"なんて言えない。

でも。

抱き締めてキスしといて放置するって、あんまりじゃない？

ここは思い切って私から言ったほうがいいのかな。


「寂しいから一緒に寝ていい？」

とか。

「布団温めときました」

とか。

「来ちゃった……」


とか……。

口に出すと恥ずかし過ぎるんだけど。


床にゴロゴロ転がりながら身悶えてたら、突然ドアが開いて、

心臓が飛び出そうになった。


「……！」

「……Aちゃん、久しぶり」


困惑まじりの笑顔で私を見下ろすのはジミンだった。







＊＊＊＊＊






(ジミン side)





「さっきの見てないよね？」

「何も見てないし聞いてないよ」

「嘘だ」

「ちょっとクスリでもやってるのかと思っただけで」

「ひどい！」


Aちゃんの膨れ顔 久々だな。

思ったより元気そうだから安心した。


「どうして来たの」って顔してるから、

聞かれる前に僕から切り出した。


「今日は謝りに来たんだ……今までごめん」


僕が個人的な復讐に利用しようとしてた事 全部話して謝った。

黙って聞いてたAちゃんは、怒るどころか笑顔で「もういいよ」って。


「私もジミンを利用してテヒョンに構ってもらおうとしてたから……お互い様だよ」

「でもこの生活は僕が追い詰めたから、」

「今ね。テヒョンの側にいれて幸せなんだ……」

「そっか、」


ふとベランダに来た鳥に目がいく。

たぶんAちゃんも見てるだろう。

あの鳥の方が自由に生きてる。


「外に出たいって思わないの？」


聞いたってどうしようもないことを聞いてしまって後悔した。







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