闇金くん(22) ページ23
.
(ジミン side)
深夜0時を回ったころに掛かってきたテヒョンからの電話。
すぐに出て「こんな時間にどうしたの?」って白々しく聞くけど、
「Aに貸し付けたのおまえ?」って質問で返ってきた。
思ったより情報が回るのが早いな。
テヒョンが察しが良すぎるのかもしれないけど、この際どうでもいいや。
ありのままを伝える。
「Aちゃんが貸して欲しいって頼んできたから貸したんだ」
「勝手な事するなって言ったよな」
「そんな事言ってももう手遅れだよ。元金も320万に膨れ上がってるし。次で焦げ付くだろうから……。例の店に連れて行く」
ただ黙って聞いているテヒョン。
もしかして僕の復讐心に気付いたのかもしれないな。
でもさ。
「Aちゃんが自分で選んだんだよ」
そう念押しした。
落ちるとこまで落ちたんだから もう構わなくていいじゃん。
今までの子にしたように闇風俗に落として終わらせようよ。
それが僕たちのやり方だったのに、以前のテヒョンはもう存在しないのか。
「悪かった。俺が回収する」
って言葉だけ残して通話は切られた。
謝るなんてずるくないか。
今更……。
「行くなよ」
真っ暗な空に向かって呟いたと同時に何かが僕の頬を伝っていった。
体温に近いそれは ちっぽけな復讐心を溶かして僕の本心に触れる。
なんだ……。
僕は単純にテヒョンが離れて行くのが怖かっただけなんだ。
.
1353人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kaede.0807(プロフ) - 更新楽しみに待ってますねっ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 3d85b18928 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - チョコさん» 読んでいただきありがとうございます(*^^*)テヒョン好きな方に読んでもらえて嬉しいです。無邪気なテテじゃなくて超塩なテテいかがですか?これからもよろしくお願いしますね(*^o^*) (2019年9月12日 22時) (レス) id: beb0d9315b (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - mozuku_2772さん» 応援ありがとうございます(*^o^*)闇金ウシジマくん好きな方に見てもらえたら嬉しいです♪♪またお立ち寄りくださいね(*^^*) (2019年9月11日 20時) (レス) id: d43a6e6af7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - テヒョン推しなのでこの作品好きすぎます!最高です!更新待ってます!頑張ってください! (2019年9月11日 17時) (レス) id: 58e918a46e (このIDを非表示/違反報告)
mozuku_2772(プロフ) - ほんとに共感しかないです...(;;)更新頑張ってください(=^^=)応援してます〜! (2019年9月10日 21時) (レス) id: 8cb2522b7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さかな | 作成日時:2019年9月4日 17時