私の彼氏は闇金くん ( BTS )

闇金くん(13) ページ13

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「そういえば、Aの身辺調査させてもらったから」

「えっ。何それ」


仕事モードに戻ったみたいに淡々と話し出したテヒョン。


「通ってる大学や店での給与、ここの家賃やカードの支払い状況、全て知ったうえで貸すことに決めたんだ」

「なっ、勝手に調べたの？そんなの犯罪じゃない」

「当たり前だろ。俺ら闇金がどんな奴にでも無保証で貸すと思った？」

「っ……最低」

「返せる見込みのあるやつには好意的に貸す、それが金融屋だよ」

「……」


私が欲しいのはそういう好意じゃない。


「ま、色々と難ありって感じだけど……」

「それどーゆう意味？」

「そのまんまの意味。じゃあ何かあったら電話して。なければ10日後に回収にくる」


そう言ってテヒョンは帰ってしまった。


私の気持ちも知らないで……。

結局 顧客以上の扱いされてないじゃん。


キスはしたけど、結果的に虚しいものだったし。


でもね。

電話番号を知ることが出来たのは、私にとって大きな収穫だよ。


さっきから何度もスマホのアドレス帳に表示された番号を眺めてる。



これってなんでもない日に連絡してもいいのかな？





＊＊＊＊＊＊




あれから3日経ったけど、
頻繁に眺めてるスマホには音沙汰なし。

着信音が鳴ったらすぐとるけど。たいていは店の客からだった。


つまんない……。

テヒョンと話したいのに全然掛けてくれないじゃん。

何もないなからなのか。

それならこっちがアクションを起こすしかないよね。



「もしもし、テヒョン……だよね」

「どうした？」


掛けて2回目くらいのコールで出てくれたけど、予想以上に暗い声だ。

でも負けないから。


「このままじゃ、私 一括返済できなさそう。次の支払いは利息だけでお願いしたいんだけど……」

「店での稼ぎは？」

「あんまりない」

「月初から50万くらい上がってるだろ。だいたい把握してるから」


あのバカ店長ッ。
私の情報 テヒョンに流してるんだ。

じゃあ他の切り口でいくしかないか。


「今月カードの支払いがやばくて」

「大きな買い物の履歴ないみたいだけど」


そっか。カード情報も筒抜けなんだ。

それなら。


「ホストに行って酔いつぶれてるあいだに勝手にシャンパンおろされたの」

「どこのホスト、なんてやつ？」

「すぐ辞めちゃったから忘れた」

「…………忙しいから切るね。Aのいたずらに付き合ってる暇ないんだよ」




そんな感じで一方的に切られた電話。






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