今じゃない ページ11
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(JK side)
目の前で起きてることに
頭の処理が追いつかない。
「……っ、おまえなにやってんだよ!」
俺の声に反応して、
Aに口を付けたままの体勢で目線だけこっちに向けてきたジミン。
「なぁに?」って声が聞こえてきそうな目線。
勝ち誇ったようなその表情がクソ腹立つ。
今おまえがしゃぶりついてんの、ついさっき俺が奪おうとしてた唇。
Aはというとジミンに抱きついたまま固まってる。
なんなんだよこの状況。
「くそ、いいかげん離れろよ!」
Aの肩を掴んで無理矢理ジミンから引き剥がす。
空気が抜けた人形みたいにふにゃふにゃと床にへたりこんでしまったA。
俺はジミンを殴る勢いで詰め寄った。
「おまえさぁ、何いきなりキスしてんの?」
「……キスっていうか、Aの健康チェックだけど」
「はっ?」
「体温36.5、心拍数150、血圧108/67」
「え……」
「ちょっと心拍数が早すぎる……A大丈夫?」
******
放心状態のAを引きずるようにして部屋まで運んだ。
テーブルを囲むように座らせる。
ジミンは正座して、Aはクッションに顔を埋めて、俺はというとあぐらかいて机に肘ついてイライラが止まらない。
『グク、貧乏ゆすりやめてくれない?』
Aにたしなめられても、苛立ちがおさまらない俺。
張り詰めた空気の中、ジミンが切り出した。
「Aって彼氏と住んでるの?」
『いや……彼氏って訳じゃ』
「彼氏だろ?」
『グク、落ち着いて話そう』
いや、無理。
この状況落ち着いてられるか?
でも俺よりAの方がパニックになってた。
『ああ、もうどうしよう……二人もアンドロイド来ちゃうなんて、早くパンシヒョクさんに連絡しないと』
そう言って机に置いてあったスマホを手に取るから、その手を押さえつけた。
「ちょっと待って、とりあえず飲み物でも入れてきなよ……それから話そう」
『うん……でも、』
「俺のどかわいて死にそう」
『わかった』
フラフラしながら立ち上がってキッチンの方に行ったA。
今連絡されたら俺がアンドロイドじゃないってバレて、信用失うだろ。
バレるタイミングは今じゃない。
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Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですかめちゃ気になります! (2019年12月5日 23時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - 続き書かないんですか?めちゃ気になります。更新待ってます! (2019年11月24日 22時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - いえいえ^^*グクミンは大好きなんですよ〜 (2018年8月4日 10時) (レス) id: eb2a52b976 (このIDを非表示/違反報告)
さかな(プロフ) - 結花さん» 読んでいただき感謝です^ ^のちのちグクミンかきたいっす!またお立ち寄りください (2018年8月4日 9時) (レス) id: 3c26e37d97 (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - のってくれてありがとうですw更新ファイティンです! (2018年8月4日 9時) (レス) id: eb2a52b976 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肴 | 作成日時:2018年7月26日 20時