ヒモ男じょんぐくアンドロイドじみん

直感で決めてみては？ ページ2

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カタログには、イケメンから可愛い系までずらっとモデルのようにアンドロイドたちが並んで載っていた。


ニコニコと自信ありげな顔で、私を見てくるパンシヒョクさん。




「どうですか当社のアンドロイドは？」

『いやぁ、かっこいいですね』




正直かっこいいという感想しか出てこない。

だって、ただただかっこいいんだもん。

ため息がでそう。



もしかしてパンシヒョクさんの趣向でこのビジュアルが作られてるとか？

なんて考えながらカタログに見入っていた私は急に現実に引き戻された。





「この中から一人選んでいただいてもよろしいですか？」

『えっ、いま決めるんですか？』

「はい、お願いします」




なにも心の準備できてなくて焦る私。


いきなり決めるなんて無理じゃない？
一週間、いや一ヶ月くらいじっくりゆっくり考えてから決めたいんですけど。


動揺してる私にパンシヒョクさんは言った。




「直感で決めてみてはいかがですか？」




直感で決める？
いや、ますます戸惑うでしょ。

ピザのデリバリーなら直感で選ぶけど、それとこれとは次元が違う。

見た目だけじゃなく性格とかに違いがあるなら話も変わってくるし。




『えっと、これってひとりずつ性格とか違うんですか？』

「それぞれ個性はありますが、お客様に合わせて柔軟に対応できるよう設定しておりますので、どの子でも満足していただけると思いますよ」

『そうなんですね』




私に合わせてアンドロイドの性格も変わってくるのか。

それなら単に見た目だけの好みで選べばいいんだ。

さっきパンシヒョクさんが言ったように"直感"に任せれば、



私は、色白でふわふわの明るい髪の毛していて控えめな笑顔を向ける子を指差した。



『彼にしようかな、このジミンって書いてある子』



なぜか吸い寄せられるように
指先がジミンのとこへ行ったんだ。






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