baby-talk【BE:FIRST】

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JUNON side



















今日はやけに仕事がはやく終わった

特に壮大はものすごく調子が良さげで、大方アイツのおかげでタイトなスケジュールをスムーズにこなせた。

何かいいことでもあったのかなんて思ったけど、どうやら逆らしい。



壮大はごく稀に"察しろオーラ"を発動させる

仕事に支障が出たことはないしスタッフさんもそこまで気にしてないけど..









「ねえ壮大」


「うん」


「いま時間ある？」


「あーね」








基本会話が成立しないのが難点、あと急に爆弾発言もする。


真人とは比較的まともに話せてるからこれが唯一の救い。






そしていま、楽屋に残ってるのは俺と壮大だけ。


俺たちは帰る場所が同じだから行き帰りは一緒にいることが多い。


今日もお互い帰る準備をしている時、その爆弾は突然落とされた。



















「は、？いまなんて？」



何言ってんだこいつ、そんな軽蔑するような顔で見つめてしまうのもしょうがない












「だから、俺の恋人の躾を手伝ってほしいの」




この爆弾発言を受けて戸惑わない奴とかいないでしょ..







俺は二つのことで困惑している

まず壮大に彼女がいたこと、今までどれだけ探っても教えてくれなかったのに。

そして躾とはなんぞやという純粋な疑問。





「詳しいことは帰りながら話すわ」















あの後、帰りながら壮大とAさんのことを全て聞いた

　
話の中には、壮大がこうなるのも仕方がないのかな…と思えるくらいに泥沼の過去もあって、






「色々と苦労したんだな」





関係ないながらも同じ男として壮大を応援してやりたくなった。





「惚れた弱みってやつだからしょうがねえよ」





男前すぎるだろ、切実に幸せになってくれ。


話がひと段落したところで壮大は本題を話したいと言ってきた





"樹音は俺の言う通りにしてくれればいいから"





壮大から聞かされた躾はあまりにも残酷で、俺には到底理解し難いものだったが

今更断る理由もないし大人しく協力することにした。


壮大の彼女さん、どうか恨まないでくれよ。

















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