baby-talk【BE:FIRST】

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You side















「A…」



肩を掴まれていた手が解かれ、その代わりに腰に手を添えられ壮大の腕の中にすっぽりと閉じ込められる。

嬉しかったのかな、それとも驚き？
死のうなんて私も壮大も言ったことはなかった。
だから壮大がこの次何をするかなんて分かりっこない。

本当に心中を図ろうとするのか。それとも私だけ殺すのか。なんにせよ酷い未来しか見えない。

考えをめぐらせていれば突然合った目。
冷ややかな瞳にまた選択を間違ってしまったことを自ずと理解させられる。












＿＿死んで許されると思うなよ











今まで聞いた事のないぐらい低い声で言われ、全身が震え上がる。今度こそ殺されてしまうのか、そう諦めて彼を見つめれば突然離れる体。



「あぁ、もう..なんでお前ばっか」



壮大はその場にズルズルと座り込み、下からすすり泣く声が聞こえてくる。また泣かせてしまった、もう何度目だ。ごめんね壮大、こんな私に振り回されてほんと可哀想。


そんな弱っている彼を見て、悪い考えが浮かんでしまった。それは私の中でたまに湧いてくる感情。



『でも、壮大が悪いんだよ？』



同じように私もしゃがんで、彼の両頬を掴むと強制的にこちらを向かせる。潤んだ瞳を睨むように見詰め冷徹にそう述べる。



「おれ、？」


『そう、全部全部壮大が悪いの

浮気されたって私に思わせたアンタのせい』



そう言えば焦るように引き寄せられる体。
抱き締められながらごめん、ごめん、と何度も言われそれがまた私の加虐心を擽る。



「ごめん、捨てないで、..ごめんなさいｯ」


「そうだよなAが浮気なんかするわけないもんな

全部俺が悪かったよ..だからお願い、っ」



必死になっちゃって可愛いなぁ。
そう、私は壮大のことを定期的に虐めたくなってしまうのだ。私の一挙一動に左右される彼の情緒不安定さがアホらしくて、それまでもが愛しい。



『じゃあ、今日は私が壮大の方やってもいいよね？』


「は..？」


『なによ』


「あっいや、急だなって...ごめん」



ちょっと怒ったように言えばすぐナヨナヨと謝ってくる壮大。今日はいける、そう確信した。



















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メンタル弱弱彼女溺愛壮大が好きでたまりません。
もうすぐこの作品終わるので続編を作るか新作を作るか検討中…



イカリマメ

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