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You side
結局ホテルを見つけることが出来ず、ネカフェでなんとか一夜を越すことができた。
なんで壮大はあんなこと言ってきたんだろう。
きっとあっちも私に会いたいはずなのに。
…もしかして浮気してるんじゃ。
『ないない、壮大に限ってそれはない..よね?』
嫌な光景ばかりが浮かんで、冷や汗をかく。
〜〜 ♪
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結局電話が繋がることはなかった。
…浮気かぁ、辛いけど私は人のこと言える立場じゃないよね。
壮大からの通知をオフにし、ひとまず旅行を満喫することにしよう。こが自分を守るための最良の判断だ、きっと。
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SOTA side
「お前寝すぎ」
人ん家のソファで気持ちよく眠っていたのを妨害してきたのは長身のアイツだった。忌々しい高身長め…
舌打ちをしながら自分のスマホを見るが、目の前の光景にしばらく絶句する。
「…は、ぁ!?」
「わ、っびっくりした..」
ジュノンは俺のことを迷惑そうに睨んできてたけど、今はそっちに気が使えるほどの余裕をもちあわせていなかった。
A[不在着信]
A[不在着信]
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なんと愛しの恋人から大量の不在着信が届いてたのだ。
きっと彼女をえらく不安にさせてしまったに違いない。
そうだ、まずは折り返そう。Aならきっとすぐに出てくれるはず。
〜〜 ♪
いくら待っても彼女の声が聞こえてくることはなかった。
いつもなら他の用があっても俺を優先してくれる。
しかも通知だけは何がなんでも切るなって言いつけていたはずだ。
まさか俺との約束を破ったのか?
Jは俺の異変を感じとったのか、なにかしら声をかけてくれていた気がするけど俺の耳にその声が届くことはなかった。
そういや、Jみたいな余裕のある奴と付き合えばよかったとか言ってたな。
ふと、自分の中で嫌な仮説が立つ。
信じたくないけどもうそれしか頭の中に浮かばなくて、
「…くそビッチが」
シーツに赤いシミがいくつか出来ていて、その上をたどって初めて自分の拳から血が垂れていたことに気づく。Jが急いで処置をしてくれようとしたけど、その手を払いのけ俺はマナトの家を飛び出た。
そして適当に捕まえたタクシーに乗り込みただ一言。
「羽田まで」
何をするかなんて分かりきった話だろう。
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鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - イカリマメさん» ファン⁉️⁉️⁉️びっくりすぎて言葉出ません、、😭❤️🔥嬉しいです〜〜!!😭新作早速楽しんでますありがとうございます!! (4月6日 18時) (レス) id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - 鯖の味噌煮ちゃんさん» わああ!!ありがたいお言葉すぎます、、😿💗味噌煮さんのひっそりファンなのでめちゃくちゃ嬉しいです🤭新作も楽しんでいただければ幸いです!!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - れいさん» こちらこそ最後までお付き合いありがとうございましたー!新作も㊙︎もバリバリ書いていくので乞うご期待を!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - 最高の完結です…😭😭😭お疲れ様でした〜!!新作楽しみに待ってます!! (4月4日 17時) (レス) @page42 id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁあ、お疲れ様でした😭新作楽しみにしてます!㊙︎のほうはまだ更新されるの嬉しいです!!!!!!! (4月4日 0時) (レス) @page42 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカリマメ | 作成日時:2024年2月24日 1時