baby-talk【BE:FIRST】

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SOTA side












″『えと、急にどうしたん』″


「こっちのセリフなんだけど

なんであんな可愛いこと送ってきたの」




こっちは出来るだけお前のこと考えないようにしてんのに。あんなん送られたら嫌でも考えちゃうだろ。




「何か嫌なことあった？」


″『...』″


「A」




Aのことだから何かしらあって勢いで送っちゃったんだろう。すぐメッセージを消すつもりだったのか、中々返答が来ない。

やっと声が聞こえてきたと思えば、それは彼女のすすり泣く声だった。




″『ひ、ぐ…っ、そうた』″


「なぁに」


″『もう帰りたい..っ』″




恋人が泣いてるってんのに俺の口角は上がりっぱなしだった。Aがわがままを言ってくれることは滅多にない。だからかちょっとだけ、ほんのちょっと意地悪をしたくなった。




「でもまだ一日も経ってないだろ？」


″『…そーだけど、』″


「もっと頑張ってみようよ」


″『っ..むりだよ』″




あー、可愛い。早く俺に会いたいんだ。
でももうちょっとだけ俺のために頑張ってよ。




「Aなら出来るよな？」


″『…うん、』″




本当は俺だって今すぐ会いたい。
でもAは会えない期間が長いほど甘えたになる。
俺にとってこんな美味しい機会逃せるわけがない。

可愛いkitten 、少しの辛抱だからね。




「もう暗いから気をつけろよ」


″『うん、壮大も』″


「愛してるよ」


″『私も愛してる』″










通話が切られたのを確認し、録音しておいたいまさっきのAの声を再生する。




″『っ…ひ、ぐ』″




…こいつの泣き声ってなんでこうもえろいんだろ。
気を抜いたら自分のものに手を伸ばしそうで危うい。

あー、帰ってきたらまず何しよ、玄関で襲うのはまずいか？いや、でも車という高い壁を乗り越えた今の俺はなんでもできる。




「わんちゃんあっちから誘ってくれたりして」




…..ないないない、多分ない。はず、？
まだ1回しか誘ってもらえたことないし。

あーー、どうしよ、アホっぽいことしか考えらんねえわ。お互い欲はある方だしAも悶々としてんのかな…

つーか、福岡ってイケメン多いんだっけ。
やばくね？？アイツ面食いだし..







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「説明しろ九州男児」


「え、急になんなん」


「…なんで俺まで」


壮大の悶々とした気持ちと九州への疑いを解くべく、早々と二度目の家族会議が開催されたのであった。










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