baby-talk【BE:FIRST】

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SOTA side



















「違うな」




「いや、これは引かれるだろ」




「つーかなんで2日も会えないわけ？」







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「…そんなに悩む？」


「お前に何が分かる」


「だったら相談すんな」



俺はいま今世紀最大の悩みを抱えている。
ダンス？グループ？歌？いや、全部違う。

なんてラインを送ればいいのか分からないのだ。

これの答えを出すべく樹音に部屋まで来てもらったんだけど、



「いつも送ってることで良くない？」


「大体一緒にいるからラインしない」


「えー..てか親御さんのお世話中で忙しいかもよ？

お前既読スルーとか耐えられる？」


「ふざけんな」


「俺にキレられても」



あまり良いアドバイスはくれそうにない。

ちなみに時刻はAを見送ってから3時間が過ぎようとしている。彼女の実家は九州の方だからそろそろ到着する頃だろう。

まだ3時間しか経ってないのにいつもより時間の進みが遅い気がする。



「なんでラインしたいの？」


「Aが生きてるって確認したい」


「こわ」



しょうがないだろ。
暇さえあれば、飛行機ちゃんと飛んだかな、変な奴に絡まれてないかなとかAのことばっか考えちまうんだよ。



「無難に、着いた？とかで良いと思うけど」


「やっぱそうだよなぁ..」



本当は鬼のように送りつけてやりたいところだが、彼女の負担になるようなことはしたくない。

あーー、芸能人の恋人ってこんな気持ちなんだ...
Aも俺に連絡する時にこんぐらい気遣ってたのかな。


ふと彼女と交わした過去のメッセージをスクロールしていたら、そのほぼ全てが俺の休憩時間とか忙しくない時に送られていたことに気づく。俺が不安定な時とかは言葉選びなんかも考えてくれている。




「はぁぁ、ほんと好き…」


「もう帰っていい？」


「まって、これだけ一緒に見届けて」




深呼吸をし、送信ボタンを押す。




「俺らには絵文字１個のくせにな」


「それはすまん」


「..あ、返信」




瞬時に彼女とのトーク画面を確認する。




A今着いたよ!




福岡空港と書かれた看板の写真と共にそう送られてきた。
無事に着いて良かったんだけど…




「自分を撮ってくれ」


「写真送ってくれただけ良いでしょ」


「..俺が一緒にいたら撮ってるA撮れんのに」




あー、…病みそ。













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