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SOTA side
″ 「今の俺じゃAを幸せにできない?」 ″
ジュノンから言われた言葉が棘みたいに刺さって
ずっと頭から離れてくれなくてつい不安が漏れてしまった。
その通りだよ、とか言われたらどうしよう。
いやいや..Aに限ってそんなこと言うわけない。
『だったら何?』
さっきからご機嫌斜めだったが、俺のこの一言で余計に悪化させてしまったらしい。
酔ってるからいつもは出来ているはずの判断ができなくて、今の俺はどうしようどうしようと慌てることしかできなかった。あぁ、大人しく家でイチャついておけばよかったと今更後悔する。
「え、っと…」
『ソウタのそういうところ嫌い』
「っ..嫌いとか言うなよ」
『やだ、大嫌いよ』
彼女から言われる言葉一つ一つが俺の存在を否定されているみたいで、今すぐにでも消えてしまいたかった。
「だったらなんで俺と一緒にいんの?」
ちょうど家に着いて、車を停めてから。
Aは俺の方を向いて逃がさまいと睨む。
『たしかに、なんでこんな人といるんだろう』
…は、?
『あーあジュノンさんとか余裕のある人の方がよかったのかなぁ』
″ 「お前がいらないなら俺がAさん貰うよ?」 ″
やめて、やめろ。やだ。
俺のこと好きじゃないAなんてAじゃない。
お前ら邪魔すんなよ。俺は、Aじゃないと。
いや、違うわ。
「どうせ俺じゃなきゃダメなくせに」
Aの頬を掴んで無理やり口の中に指をねじ込む。
俺のことしか考えられないように深く、奥まで。
『っ..ん ″』
「散々嫌いとか言ってたけどさぁ
結局お前は離れられないよ」
あーあ、涎垂らしてさ。
すげぇ嬉しそうじゃん、俺にこうされるの好きだもんね。
「あぁ、そうだ...ここでするか」
『え...は、?』
「誰かに見られたらどうする?
週刊誌に撮られて、そしたら俺らの人生終わっちゃうね」
夜中とはいえ外だ、本気で嫌がってるならやめる。
どうなんだと探るようにAの頬を撫でてやれば、
彼女は少し考えてから俺の手に擦り寄って。
『それでいいんだよ』
すっかり蕩けた顔で言われてしまえば、我慢できるはずもなかった。
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鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - イカリマメさん» ファン⁉️⁉️⁉️びっくりすぎて言葉出ません、、😭❤️🔥嬉しいです〜〜!!😭新作早速楽しんでますありがとうございます!! (4月6日 18時) (レス) id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - 鯖の味噌煮ちゃんさん» わああ!!ありがたいお言葉すぎます、、😿💗味噌煮さんのひっそりファンなのでめちゃくちゃ嬉しいです🤭新作も楽しんでいただければ幸いです!!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - れいさん» こちらこそ最後までお付き合いありがとうございましたー!新作も㊙︎もバリバリ書いていくので乞うご期待を!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - 最高の完結です…😭😭😭お疲れ様でした〜!!新作楽しみに待ってます!! (4月4日 17時) (レス) @page42 id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁあ、お疲れ様でした😭新作楽しみにしてます!㊙︎のほうはまだ更新されるの嬉しいです!!!!!!! (4月4日 0時) (レス) @page42 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イカリマメ | 作成日時:2024年2月24日 1時