baby-talk【BE:FIRST】

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You side













『盗聴器使ったでしょ』


「..ん、」


『ほらまた〜』





またもやこの人は…

盗聴器から聞こえた情報だけで物事を完結させてしまうのは壮大の悪い癖。

多分さっき私が言った好きを樹音さんに対するものだと勘違いしたのだろう。


壮大の前に立って顔を覗く。

いつもならもっと怒ったり、すぐに手を出されるけど

ツアーでストレスが溜まったり疲れていたのか

涙でぐちゃぐちゃの赤ちゃんみたいだった。





『私が好きなのは壮大だけなんだから

他の人に言うわけないでしょ？』


「…でも樹音って言ってた」


『それはたまたま樹音さんが映ってたからだよ』


「…」





んー…まだ疑ってるね

よし、こういう時はあれだ。





『壮大、こっちおいで』


「連れてって」




今日はとことん甘えたモードらしい

手を繋いで壮大をベッドに横にさせ、私は足の間に座る。




『しばらく露出のあるお仕事とかないでしょ？』


「うん、」


『じゃあいっぱい付けても問題ないね』




壮大の服を丁寧に脱がして、上裸の姿にさせると

私は下から一つ一つ丁寧に印をつけていく。


普段なら絶対にしないけど、壮大が弱ってる時だけは

特別にやってあげているのだ。




「Aにも独占欲とかあるの？」


『…どうだろうね』




正直自分の中にあるこのドロっとした感情を

壮大の前で出すのが怖くてたまらない。

きっと壮大ならそんな私でさえ愛してくれるんだろうけど

そういった"面倒くさい女"に部類されることを言うのは

小っ恥ずかしくて耐えられない。











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