・ ページ19
You side
潮風に頬を撫でられる
NYで見た海とはまた違う、壮大を育ててくれた海
「俺ってさ、海に好かれる男なんだよね」
・
・
『へぇ…』
「ごめん今のは俺が悪かったからその顔やめて」
急にそんなこと言われたら誰だって引くよね。
「ほら、俺って海できっかけを貰ってきたじゃん?」
『たしかオーディションに出るって決めたのもここなんだっけ?』
「そうそう、でも一番はAと出会ったってこと」
そっか、そうだよね。私と壮大は海から始まったんだ。
『そういえば1つ聞いてみたかったことがあるの』
ずっと気になってたこと。
これが本当だったら怖いけど、彼なら有り得そうなんだ。
『私と再会した日、忘れてるフリしてた?』
沈黙が走る。
真人の家でNYぶりに会った日、少しだけ違和感を感じた。
ここ数年で壮大について誰よりも知ったからこそ
今、あの出来事が違和感でしかない。
まず、彼は女性とは簡単に連絡先を交換しない
私と付き合う前からそうだったらしい。
それに交換した日からずっとしつこくメールをよこしてきた。もしかしたら単純に私の顔が好みだったりしたのかもしれないけど。
果たしてどうなんだろう。
「案外そうなのかもな」
『..案外?』
「記憶はなかったけど、体は覚えてたっていうか
Aを抱き締めた時にコイツの体温知ってるなぁって」
なんか俺気持ち悪いな、と頭を掻きながら体を背けられる
..自分だけとか思わないでよ。
『私、壮大の体温好き
あの日もそう思ってた』
後ろから優しく抱きしめ彼の体温を感じる
どくどくと聞こえる心音が壮大が生きていることを教えてくれる。
「っ..はは、同じこと考えてたんだな」
何故か泣きそうな声で心配して壮大の体をくるりと回す。
両手を握り、顔を見上げれば頬に伝う水滴。
・
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - イカリマメさん» ファン⁉️⁉️⁉️びっくりすぎて言葉出ません、、😭❤️🔥嬉しいです〜〜!!😭新作早速楽しんでますありがとうございます!! (4月6日 18時) (レス) id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - 鯖の味噌煮ちゃんさん» わああ!!ありがたいお言葉すぎます、、😿💗味噌煮さんのひっそりファンなのでめちゃくちゃ嬉しいです🤭新作も楽しんでいただければ幸いです!!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
イカリマメ(プロフ) - れいさん» こちらこそ最後までお付き合いありがとうございましたー!新作も㊙︎もバリバリ書いていくので乞うご期待を!! (4月6日 9時) (レス) id: b296e86340 (このIDを非表示/違反報告)
鯖の味噌煮ちゃん(プロフ) - 最高の完結です…😭😭😭お疲れ様でした〜!!新作楽しみに待ってます!! (4月4日 17時) (レス) @page42 id: dc10926568 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁぁあ、お疲れ様でした😭新作楽しみにしてます!㊙︎のほうはまだ更新されるの嬉しいです!!!!!!! (4月4日 0時) (レス) @page42 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:イカリマメ | 作成日時:2024年2月24日 1時