baby-talk【BE:FIRST】

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JUNON side














「お、いた」






壮大の指した先にはAさんらしき女性がいてエレベーターを待ってるようだった

もちろん俺達もそこへ向かう。







「今日はやめに終わったな〜」


「だな、まじで疲れた」






わざと大きな声を出せば、彼女の肩がわずかに震えた。



俺は元々、赤の他人であるためそのフリをしなくてはならなかった

ちなみにだが壮大も躾とやらをするために赤の他人のフリをしている。






「..あ、どうも」





軽く挨拶を交わすとタイミング良くエレベーターの扉が開く。


ここからが本当の地獄だとは彼女も思ってないんだろうな、




先ほど壮大から指示されたことを思い出しながら、そういえばさ、と話題を変える










「壮大って家に女連れ込んだりしてんの？」



Aさんはギョッとした顔でこちらを見つめる

そりゃそうだよな、芸能人でしかも彼氏の友達がそんなことを聞くんだから。


この後は壮大に合わせて話せばいいらしいけど…









「ん〜..まあ、たまに？」


「おお、それって彼女さん？」




頼むから頷いてくれ。










「ちがうちがう、ただの遊び相手」








壮大はわざとAさんの目を見て"遊び相手"と言った。

後ろを見れば必死に泣くのを堪えているAさんの姿があり、本格的に心が痛くなってきた。











そしてエレベーターが到着するも案の定彼女は降りれずにいた。

そりゃそうだよな、いま二人っきりになるのはかなり気まずい。

Aさんを壮大から一旦離したくて、閉じるボタンを押そうとしたその時





「あの、着きましたよ」




壮大はAさんにそう告げると結局二人で降りて行ってしまった。



そして去り際、俺の耳元でアイツはこう言った。











「お前まで俺からAをとんの？」





なんで、そう聞こうとした時にはエレベーターの扉は閉まっていた。














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・
















「あちゃ〜そりゃ災難だったね」



「俺がとろうとした要素どこにもなくない？？
アイツなんであんなキレてたんだろ…」



「うーん、挨拶したのがアウトだったんじゃない？」



「そんな初っ端から…」








後日、真人が溜まりに溜まった疑問を全て解説してくれた。











「これからは壮大くんの病み期克服に樹音くんも協力してね」






薄々分かってはいたが俺はかなり面倒なことに巻き込まれたらしい。
















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