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「あっ監督！！」
円堂から言葉を継いだのは、長い黒髪の女の人だった。
「監督……？」
「ええ。私は吉良瞳子。雷門サッカー部の監督を務めているわ」
(この人……監督なんだ……)
綺麗な人だなぁ……と思っていると。
「それで突然だけど……エイリア学園については知っているかしら」
「え、はい。大まかにですけど」
「なら話が早いわ。私達は、エイリア学園に対抗するために全国をまわって、地上最強イレブンを作っているの」
(……それも鬼瓦さんから聞きました)
と、心の中で呟く。
「Aさん。貴女がさっきボールを打ち返したのは私も見たわ。……貴女にはエイリア学園に対抗できる力がある」
「……………」
「だから……貴女にイナズマキャラバンへの参加を要請します」
「……それはつまり……雷門の一員としてサッカーをやってほしい、と？」
「ええ。その通りよ」
「……………」
「俺……わくわくしてきたぜ！！こんなスゲー奴とサッカーできるなんて！！」
よろしくな！！と続ける円堂。
(……いい目してるな……)
円堂の目は、眩しいくらいに輝いている。
こいつは本当にサッカーが好きなんだ。
私にも分かる。
私だってサッカーが好きだ。
……父さんが愛してたサッカーが。
(……でも……)
「？A？」
「……すみません。それはできません」
「……えっ」
「「「！！？？」」」
私の言葉が意外だったらしく、円堂をはじめ、雷門はとても驚いていた。
「……どうしてかしら」
瞳子さんも一瞬目を大きくしたものの、冷静に聞き返した。
「……私、サッカーなんてできません。まともにやったこともありません。だから足を引っ張るだけです」
「えっ！サッカーやったことなかったのか？！」
驚いたように聞く円堂。
本当は自分で決めたことだけど……。
「……俺はそうとは思えない」
「鬼道」
「…………」
「姿勢、タイミング、力加減、蹴る方向……どれを取っても完璧だった。とても未経験者ができるものじゃない」
「……偶然に決まってるじゃん。極めて低い確率だけどね」
「…………」
「それに……私は調査を頼まれてここに来たんです。エイリア学園の襲撃予告について」
「調査……？」
「そう。……というわけなので。あんた達もごめんね」
「あっおい！！」
円堂の声を無視して、私は早足で立ち去った。
.
.
.
「…………」
一之瀬の複雑な面持ちにも、見ないフリをした。
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まとい - しかもいくらおにぎりが好物なんて！私と同じで嬉しかったです！無理しない程度に頑張ってください！応援してます！ (2017年8月27日 0時) (
レス) id: 9c8ce1c873 (このIDを非表示/違反報告)
まとい - 最初読んだ瞬間から、なんという神作ではないか！と思いました。とても面白いです！また、新たな更新楽しみにしています！ (2017年8月27日 0時) (レス) id: 9c8ce1c873 (このIDを非表示/違反報告)
カルナ→りぃ様 - そんな素晴らしいことを言っていただいて、感激で泣きそうです！！ありがとうございます！！こんな駄作ですが、さらに面白くなるよう頑張ります！！ (2016年4月7日 8時) (レス) id: 2fc0216268 (このIDを非表示/違反報告)
カルナ→どS様！沖田様サイコ〜様 - とても嬉しいです！！どうかよろしくお願いします！！ (2016年4月7日 8時) (レス) id: 2fc0216268 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - カルナさん» 新しい更新がされていてすぐに読んでしまいました！やっぱり、とても面白いです！１話の更新でも次どんな展開になるたのしみです。またこ新たな更新楽しみにしています♪ (2016年4月6日 2時) (レス) id: 7429e82d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルナ | 作成日時：2015年12月20日 8時
