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hk side
最初のうちは既読無視をされる事が多かったメッセージにも、スタンプとか短文が返ってくるようになって、
たまにならご飯にも付き合ってくれるようになって、
お前から光に呼び方が変わって、
心を開いてくれてる事に胡座をかいて、油断していたんだ
「建築学科の伊野尾ってやつ知ってる?あいつ、よく見ると女みたいな顔してるんだぜ」
それは誰が言い出したのか
瞬く間にいのちゃんは、一躍有名な人になった
いつものように会いに行っても常に人に囲まれてて、会話どころか目も合わせることができなくなって2週間
LINEを何回か送ってみたけどそれにも返信が来なくて、大ちゃんに確認したら
「勝手にアカウントと携番拡散されて知らない奴から毎日メッセージくるから、今全部作り直し中だって…」
と、いのちゃんの現状に眉を下げて、彼の身を案じていた
.
今日も今日とて、囲まれてるいのちゃんを遠巻きに見る
いままで、俺がいちばん近くにいたのに……
そう思ってしまう自分の女々しさが嫌で、思い切り頭を振ってもう一度いのちゃんに目を向ける
と、1人の男性がいのちゃんの肩に手を置いた
その光景がスローモーションに見えて、俺の中で何かがプツンと切れる
いのちゃんを他のやつに奪われるのは嫌だ……!
伊「…ほぇっ、ひかる!?」
気付いたら人混みをかき分けて、いのちゃんの手を取り、廊下を駆けていた
人目につかないところに行きたくて、普段誰も寄り付かない空き教室に身を潜める
壁にもたれ掛かりながら肩で息をする彼に、申し訳ない気持ちになると同時に、久しぶりに間近で見る彼を愛しく思った
伝えなきゃ
君の隣を歩く、自分になるために。
映画みたいなシナリオにならなくても
上手くいくはずないって、
期待せず恋をしてた自分にさよならをしよう
八「いのちゃん、俺ーーーーーーーー……」
ーーーーーー…
少しの肌寒さと日の暖かさを全身に浴びていると、青色の空にピンクの雨が存在を主張する
手のひらを前に差し出せば、花びらが1枚、ひらりと落ちてきた
君に初めて会ってから、今日でちょうど1年
今日も、明日も
きっと何年経ったって
隣で微笑む君に、俺は何度でも恋をすると思う
横顔を盗み見をしていると、
伊「ねえ光、明日も一緒にいようね」
そう言って、花が開くような顔でいのちゃんは笑った
ーーーfin.
.
終わり
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作者名:にゃんけんけい
| 作成日時:2024年1月28日 10時


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