恋をするんだ(hk×in) ページ18
hk side
※大学生設定
デザイン学科八乙女さん×建築学科伊野尾さん
少し長いです。
恋をした
小中高の頃は、友だちと遊ぶのに夢中で
大学生になってからは、バンドのサークル活動に夢中で
彼女どころか、好きな人すらいたことがない、この俺が
女性に、ではなく
同性の男相手に
・
たくさんの学科が魅力のこの大学に入学して2年目の春
同じサークルメンバーの薮に連絡をしようと思ったら、携帯の充電が切れてしまい、補助充電も忘れてしまって
ほかの友人に頼る手もあったけど、せっかくだから少し離れている建築学科の校舎に足を運ぶことにした
知らない人ばかりの廊下にちょっと萎縮しつつ、何とか薮の姿を見つけ無事に言伝も終わり、ついでに補助充電も貸してもらった
途中まで着いてきてくれるという薮に甘える事にして、たわいもない話をしながら廊下を進む
ふと、後ろでわっと言う声とバサバサッという物が落ちる音がした
振り向くと、少し離れた場所で人が俯いて座り込んでおり、周辺には本がたくさん散らばっていて、
ちょっと柄の悪い3人の男が、ニヤニヤしながらその人を囲い
「いってぇー、折れたかも。まじ最悪なんだけど」
「慰謝料払えよ、それか治療費用10万円〜」
「陰キャは廊下の端っこ歩けよな」
そんな言葉を一方的に投げつけてる
こういう場面に出くわすのは初めてで、どうしようかと薮に声をかけようとしたら、
黙って座り込んでいるその人が気に入らなかったらしい1人が、無理やり立たせようと腕を掴んだ
その瞬間
体が勝手に動いていて
八「やめろよ」
立たせられた彼を背に、男3人を睨みつけていた
.
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作者名:にゃんけんけい | 作成日時:2024年1月28日 10時