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ym side
その時は、突然やってきた。
ドラマ撮影中にマネージャーが真っ青な顔で俺の名前を呼びにきて、強制的に車に乗せられる。
｢伊野尾…今日が峠らしい｣
嘘だって言ってよ
昨日、いつもと変わらず寝てたよ？
それなのに、ねぇ
何でそんな冗談言うのーーー……？
・
伊野尾ちゃんがいるICUには、メンバー、事務所の関係者の方々、伊野尾ちゃんのご家族が揃っていた。
｢バイタルが低下しています。点滴で補ってた分の栄養分も限界をとうに超えています。…今日中に起きないようでしたら、もう体が耐えられないでしょう｣
体の除菌を行なって、ICU室に入る。
鏡越しじゃない伊野尾ちゃんは
すっかり肉が落ちてしまった肌に触るのは
いつぶりだ？
その姿にメンバー数人が泣き出して、薮ちゃんとひかが一旦退出した。
有｢…いのちゃん、今苦しいかな｣
��｢どうだろうね、｣
有｢苦しくないと、いいな…ぁ……っ｣
大ちゃんも泣いてたけど、いのちゃんから離れたくないと言って、両手で優しく手を握り続けた。
まるで祈るみたいに…
しばらくしたら、涙を流しながらも退出したメンバーが帰ってきた。
10分だけメンバーのみにしてもらい、伊野尾ちゃんを皆で囲む。
気が効いた言葉が出てこない。
ただ、このまま消えてしまうんじゃないかって怖くなって、存在を確かめるように頬に触れた。
…温かい
涙がポロポロと、伊野尾ちゃんの顔に落ちていく。
堪えきれなくなった涙と共に、絞り出すような声が病室に響いた。
山｢…っいい加減、起きてくれよ……！！｣
知｢いの、ちゃ…死なないでぇ……｣
薮｢死ぬなよ…伊野尾ぉ……｣
八｢いのちゃん、目ぇ開けて…｣
��｢伊野尾く……っっ｣
有｢やだ、やだよ…｣
中｢頑張って…もう少しだけ…｣
岡｢だめだよ、側に居てくれないと……っ｣
伊野尾ちゃんに言葉をかけながら、消えないでと縋り付く。
いるかも分からない神様
俺らから伊野尾ちゃんを奪わないで
連れて逝かないで
伊野尾ちゃん……ーーーー
・
あの日から1ヵ月が経った。
今メンバー皆で、伊野尾ちゃんの実家に花束を持ってお邪魔している。
お茶を飲みながら昔話をして
8人だと寂しいねって誰かが言った
伊｢お前らね、人を死んだみたいに扱うのやめてくれる？見てろよ！すぐ回復するかんな！｣
山｢ハハッ早く戻って来てよ、もう待ちくたびれたわ！｣
俺らは今日も、9人で笑ってます。
ーーーfin.
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にゃんけんけい(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます！それでしたら、後日談という形で書きたいと思います！これからもよろしくお願いします！ (2019年1月28日 0時) (
レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 初めましてm(__)mにゃんけんけいさんのお話好きです。結ばれた後のお話も読みたいって思いました。特にさんかくかんけいが私は好きです！またお話楽しみにしています。 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 5a8165fe93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - 優姫さん» 喜んでいただけたようで、本当に何よりです！グダグダになってしまって｢これって三角関係？｣と不安になりました。またリベンジさせていただきたいと思います！優姫さんありがとうございました！ (2018年10月14日 22時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
優姫 - にゃんけんけいさん» リクエストを書いていただきありがとうございます。終わってしまったという寂しさでいっぱいですが、最後、山田くんとくっついて良かったです。自分の好きな作品の一頁に自分がリクエスしたお話が入り嬉しい限りです。本当にありがとうございます。 (2018年10月14日 19時) (レス) id: b87ce6cf65 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - 優姫さん» 少し長くなりそうですが、暖かい目で見守ってください！よろしくお願いします<(_ _)> (2018年10月1日 20時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんけんけい | 作成日時：2018年9月26日 21時
