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日付を跨ぐ前に、なんとか帰宅した自宅のベッドに身を投げる。
あの後ゆーとに『いのちゃんの好きな人、誰か気になる?』と聞かれて頷いたけど『山には絶対教えない』と意地悪な顔で言われ帰された。
『いのちゃんに絶対告白しなよ。当たって砕けろってやつ』
とのお墨付きで。
ym「はぁ…」
告白?振られんの分かってるのに?
砕けるよ、ほんとに俺。
粉々になっちゃうんじゃない?
体に優しいベッドのはずだけど、リラックスなんて到底できそうにない。
考え事をしていたらいつの間にか寝てたらしく、もう朝でお風呂も入らずに寝てしまったなとボーッと考えてた。
すると、ピコンと聞きなれた音がして携帯を手に取るとそれはマネージャーからの『あと30分程で着きます』のメールで。
やばい、今日確かロケだったっけ?
衣装も用意されてあるし、メイクもされるから…とりあえずいるものまとめないと。
あと軽くシャワーは済まそう。
いつもよりバーッと髪と体を洗って、10分で浴室をでる。
ドライヤーで髪の毛を乾かしていると、携帯が鳴った。
出てみるとマネージャーが着いたので降りてきてと言われて、完全に乾ききってない頭で下に降りる。
見慣れたワゴン車に駆け寄ったら、自動で開くドア。
そこには先客がいた。
こーゆー時に限ってタイムリーなことがあるのってなんでだろう?
in「山田おはよー。って珍しいね、髪の毛半乾き?」
ym「…お、はよ。伊野尾ちゃん」
そこには全身真っ黒コーデの伊野尾ちゃんがいて、俺と目が合うなり濡れた毛先に綺麗な指を絡ませた。
俺はほぼ無になって車に乗って、伊野尾ちゃんの隣に腰掛ける。
in「今日美味しいもの食べれるといいな〜」
ym「そうだね…」
相変わらず食い意地張ってるなって思うのに、自覚した今、そんな所も可愛いと思ってしまう。
というか、伊野尾ちゃんの行動一つ一つが可愛すぎる。
手を口に持っていって笑うところはもちろん、携帯に夢中でだらしなく半開きの口とか、最近目が悪くなったと呟いていたからか細められる目とか。
全てが総括して好きだと思った。
あぁ、もう。
失恋してもいい。
引かれてもいい。
意識させたい。
隣で呑気な彼に。
そんで、俺のことで頭がいっぱいになればいい。
ゆーとの言葉に素直に従おう。
無理だと思ってたけど、諦める方が無理みたいだから。
伊野尾ちゃんに、好きだと言おう。
ーーーーーーーー
次終わります。
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にゃんけんけい(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!それでしたら、後日談という形で書きたいと思います!これからもよろしくお願いします! (2019年1月28日 0時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 初めましてm(__)mにゃんけんけいさんのお話好きです。結ばれた後のお話も読みたいって思いました。特にさんかくかんけいが私は好きです!またお話楽しみにしています。 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 5a8165fe93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - 優姫さん» 喜んでいただけたようで、本当に何よりです!グダグダになってしまって「これって三角関係?」と不安になりました。またリベンジさせていただきたいと思います!優姫さんありがとうございました! (2018年10月14日 22時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
優姫 - にゃんけんけいさん» リクエストを書いていただきありがとうございます。終わってしまったという寂しさでいっぱいですが、最後、山田くんとくっついて良かったです。自分の好きな作品の一頁に自分がリクエスしたお話が入り嬉しい限りです。本当にありがとうございます。 (2018年10月14日 19時) (レス) id: b87ce6cf65 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - 優姫さん» 少し長くなりそうですが、暖かい目で見守ってください!よろしくお願いします<(_ _)> (2018年10月1日 20時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんけんけい | 作成日時:2018年9月26日 21時