青い猫の気の向くままに(×in)

みんな大好きじゃダメですか？(JUMP×in) ページ2

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※リアル設定

ある収録終わり、楽屋でくつろいでいるとメンバー全員から告白された。


いや、確かに今日は皆静かだなとは思ってたけど…。

え？ちょっと待って、これドッキリじゃないよね？

情報収集に苦戦していると、やぶひかが率先して前に出てきた。


yb｢お前のこと混乱させるってのは分かってる｣

hk｢でももう、我慢できないくらいいのちゃんのこと好きなの｣

ar｢ごめんね、いのちゃん。急にでびっくりしたよね｣

tk｢俺ら伊野尾くんのこと、他の誰にも渡したくないんだよ｣

yt｢誰かに取られるくらいなら俺達の誰かがいい｣

kt｢話し合って、じゃあ全員で告おうってなったの｣

cn｢僕ら本当にいのちゃんのこと大好きだし大切だよ｣

ym｢伊野尾ちゃん、誰を選んでも俺らは伊野尾ちゃんのこと嫌いになんてならないから。だからお願い、選んで？｣



もうキャパオーバーまっしぐら。
辛うじてメンバーの声は入っては来てるけど…。

俺がこの中で1人を選んだら、他の7人はどうなるの？
悲しむ顔なんて見たくない。
ギスギスするJUMPなんて嫌だ。
みんな仲良いいのが俺の自慢なのに…。


in｢お、れ…1人なんて選べないよ｣

J-in｢伊野尾/いのちゃん/伊野尾ちゃん/伊野尾くん…｣

in｢だって、みんなのこと同じくらい大好きなんだもん…っ｣


残酷なことを言ってる自覚はある。

こんなの、偽善で傲慢だ。
みんな好きなんて、納得してもらえるはずない…。

嫌われる。そう思って強く目を閉じ拳を作った。
だけどいつまで経っても俺を責める声は聞こえない。

沈黙を破ったのは、光だった。


hk｢あー、結局薮の言う通りかよ！｣

yb｢言ったろ、伊野尾はこーゆー奴だよ｣

in｢…は？｣


目の前の光景は俺が想像したのとは180°違うもので尚更混乱する。

そこにはいつも通りのJUMPがいた。

…ただ違うのは、皆口元が緩むのを抑えられてないってことだけ。


ym｢ね、伊野尾ちゃん。つまり1人を選べないくらい、俺達のこと好きなんだよね？｣


山田にそう優しく言われ、コクッと頷いた。

そんな俺の頭に大きな手が乗り、撫で回される。
その手が薮のだなんて直ぐにわかった。

ホッとしたのもつかの間。

俺を取り囲むメンバーが、俺の知らない顔をしていることに気がつく。

もう、戻ることなんてとっくに出来ないんだ…


JUMP『8人全員と付き合おう』

in｢……は、い｣


俺にはこの選択しか残されていなかった。




ーーーfin.

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