青い猫の仰せのままに(×in)

おまけ ページ50

in side

cn｢あれ、いのちゃんネックレスしてる？｣


プロポーズされて次の日。
メンバー全員での撮影の前に別の仕事があったから薮とは別々で家を出た。

単体の仕事を終わらせ楽屋に入ると、先客の知 念が開口一番にネックレスを指摘してくる。

さすがに服で指輪は隠してるけど、チェーンは丸見え。

その瞬間、顔に熱が集まるのを嫌という程感じた。


cn｢え、何その反応！？いのちゃん可愛すぎ！｣

in｢ちょ、ちね…｣


カシャッと機械音がして、写真を撮られたと気づく。
ひとしきり撮って満足した知 念に手を引かれ、3人掛けのソファに誘導され腰を下ろす。


cn｢ねね、それっておじさんに貰ったんでしょ？｣

in｢う、うん…｣

cn｢やっぱり！どんなの？見せて！｣


隠す必要も無いしと素直に指輪を出すと、知 念の大きな目がもっと大きくなった。


cn｢いのちゃん、これって…そういう意味……だよね？｣

in｢ん……｣


…メンバー公認で付き合ってるとは言え、やっぱりちょっと反応が怖い。

ここまできたかとか言われて引かれたらどうしよう……。


でも俺のその不安は、良い意味で裏切られた。


cn｢っ！いのちゃん、おめでとう！！｣

in｢わっ、ちねん？！｣


知 念が抱きついてきて『よかったね、本当によかった！』と祝福してくれた。

疑った自分が恥ずかしいや。


in｢ありがとね、知 念｣

cn｢ううん！でもこれでいのちゃんは、完璧宏太のものかぁ｣

in｢ふふっそうなるね｣

cn｢いい？いのちゃん。宏太に泣かされたら僕に教えてね！僕が怒ってあげる｣

in｢知 念が味方なら心強いよ｣


クスクス笑ってると、楽屋のドアが開いて山田とゆーとと圭人が入ってきた。

BESTは俺以外来てねぇじゃねえか。
まあ大ちゃんは遅刻だろーけど。

抱き合ってる俺達を見て皆驚いてたけど、ゆーとは通常運転でシャッターを切る。


ym｢伊野尾ちゃん浮気？｣

cn｢うん、そう｣

in｢いや違うでしょ、知 念さん｣

kt｢あれ、いのちゃんそれ…｣

yt｢あ、それ俺も思った！薮くんから貰ったの？｣

ym｢え？あ、ホントだ｣


年下4人に囲まれあっという間にバレて、せっかく引いた熱が再び顔に集中する。

可愛い！と叫ばれてると光、たかぎ。薮が入ってきて、皆ニヤニヤしながら薮を見た。
説明したら、皆祝福してくれて本当によかったな。

あれ？誰か忘れてる気がするけど…まあいっか。








ar｢え、結婚？誰と誰が？聞いてないんだけど？！｣



ーーーfin.

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