5 ページ47
in「なんにしようかなぁ…最近冷えてきたし…大ちゃん、ココア!」
ar「おっけ」
ガコンと音とともに落ちてきた熱いくらいの缶を、ハンカチにくるんでいのちゃんに渡す。
他に頼まれたのも買って戻ろうとするいのちゃんの手を掴んで止めた。
in「大ちゃん?みんな待ってるよ?」
ar「少しだけ話そーよ」
in「大ちゃんがそう言うなら…」
自販機の隣に位置しているベンチに腰かけ、繋いだ手をぎゅっと握った。
ar「いのちゃん、あのさ…」
in「なぁに?」
ar「やっぱり、他の人とあんまりくっつかないで欲しい。俺だけにして?」
いつもこの後、いのちゃんは『くっついてないよ』ってケロって答える。
in「…私、そんなにくっついてる?」
ar「え?う、うん…」
だけど今日は違った。
驚いていのちゃんを見たら、いのちゃんも俺を見てて目が合う。
顔をすぐ伏せたから一瞬しか見えなかったけど、悲しそうだった気がした。
ar「いのちゃ…」
in「大ちゃんのこと不安にさせてる…?」
ar「…」
あ、そっか。
何回も言ってたの、聞き流してたわけじゃないんだね。
自分なりに考えてくれてたんだ。
ar「…ごめんね、いのちゃん。いのちゃんのこと信用してないわけじゃないよ。俺が自分に自信がないの。いのちゃんの彼氏として誇れるようになりたいのに…」
余裕無さすぎて本当に嫌になる。
俺がそう言うと、いのちゃんは繋いだ手を離して抱きついてきた。
in「大ちゃんは私の自慢の彼氏だよ」
ar「いのちゃん…」
いのちゃんの背中に手を回して、抱きしめ返す。
とんだバカップルだよね、こんないつ誰がくるか分からないところで抱き合ってるんだもん。
でも周りが見えないくらい、いのちゃんしか見えてないんだ。
in「…私、気をつける。不安にさせたくないもん」
ar「ありがと、いのちゃん。…大好きだよ」
in「私も大好き!」
ちゅってキスして微笑みあって、幸せだなって感じた。
ar「そろそろ戻らないと、知 念に怒られちゃう」
in「ふふっそうだね!主に大ちゃんがだけど」
ar「も〜いのちゃん、助けてよね?」
in「いや♡」
手を繋いで仲良く屋上に戻ったら、案の定俺だけ…俺だけ!知 念から雷を落とされたよね。
後日
(山田、何飲んでるの?)
(自家製いちごミルク)
(えっ美味しそう!ちょうだい!)
(口つけたけどいい?)
(いいよ〜)
ar「間接キスはさすがに許しません!!」
…俺の奮闘はまだまだ続きそうです。
ーーーfin.
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんけんけい(プロフ) - たべっこさん» 伊野尾さんは女体化させようとしたら学パロに走りがちなので、今度は別設定で書きますね!私もありいの大好きなので笑今後ともよろしくお願いします! (2018年9月26日 8時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - arin♀すぐに書いてくださりありがとうございます!苦労が絶えない有岡くんが好きです!笑 二人とも可愛いく、癒されました。リクエストに答えて下さってありがとうございます。是非、またarin♀書いて下さい! (2018年9月26日 2時) (レス) id: 330ed6c9f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - たべっこさん» コメント&リクエストありがとうございます!その設定すごく良いですね!ぜひ書かせていただきたいと思います (2018年9月25日 7時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - どのお話も楽しく読まさせてもらってます!リクエストよろしいでしょうか?ar×in♀で、自由奔放で不思議ちゃんな伊野尾さんに振り回される彼氏有岡くんのお話を書いていただきたいです。よろしくお願いします! (2018年9月24日 23時) (レス) id: 330ed6c9f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんけんけい(プロフ) - ふらわー.さん» 喜んでいただいて本当に良かったです(T_T)全く自信がなかったので…。今後ともよろしくお願いします! (2018年9月17日 19時) (レス) id: 7b4caff91c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんけんけい | 作成日時:2018年9月4日 5時