青い猫の仰せのままに(×in)

可愛いかろうとやっぱり男(cb×in) ページ25

in side
※リアル設定

千葉くんとドラマで共演して以降、何かと遊びに行ったりすることが多くなった。

歳上だけど気さくで優しくて、とても仲良くさせてもらっている。

可愛いらしい千葉くん。


…でも、たまにオスが出るんです。


ーーーーーー･･････････････

cb｢伊野ちゃんお疲れ様ー｣

in｢千葉くんも！｣


何度目かの飲みに誘ってもらって、畳の個室に入り、グラスで乾杯する。

仕事大変そうだね。
ドラマ見たよ。

そんな他愛もない話はいつもの事。

だけど突然、真顔になった千葉くんと目が合うタイミングがある。
目の前にいるから目が合うのも当然なんだけど、その時の千葉くんからは目が逸らせない雰囲気が出てる。

なんていうんだろ、蛇に睨まれた蛙みたいな状態。

そんで、次に絶対。
男らしい顔でニコって笑うんだ。


cb｢伊野ちゃんって可愛いね｣

in｢っ！ち、千葉くんの方が可愛いよ…！｣



あ、やばい。この言葉地雷だった。


すぐに気づくも時すでに遅し。

千葉くんの目がギラッと輝る。


いつの間にか壁際に追い詰められ、壁ドンされた。



cb｢…可愛いだけじゃないって、教えてあげるね｣


喰われる。

瞬間的にそう思った。



in｢ふっ…んﾝ…千葉く、ん｣

cb｢…っは。かーわい。伊野ちゃん…ねぇ、もっと可愛いところ見せて？｣


銀の糸が2人を繋いでいるのを、わざとらしく見せながら聞いてくる。


キスだけで蕩けきった頭では何も考えられなくて、思わずコクンと頷いた。

千葉くんはそんな俺の頭を撫でて、



cb｢じゃあ僕の家に行こっか｣



と優しく立たせてくれた。



会計も全て終え、タクシーを捕まえて千葉くんの家に向かう。

向かう間手はずっと繋いだままで、たまにやらしく絡ませてくるから声を我慢するのに必死だった。




家に着くなり案内されるのは寝室のベッドの上。

俺の上に覆いかぶさる千葉くんは、首元にキスを落としてくる。


cb｢明日、仕事は？｣

in｢えっと…リトラの収録と取材…｣

cb｢着物着るよね。じゃあ首はやめとくね｣

in｢ん…ぅ｣



ちぅ…っと胸のあたりを強く吸われ、少し痛みが走り、紅い独占欲の印が付いたのに気づいた。



cb｢手加減出来なかったらごめんね？｣

in｢千葉く、ひゃぁ……っ｣







………可愛かろうと、相手は猛獣のようです。




明け方まで求め合い腰が使い物にならなかった話は、また今度…。




ーーーfin.

白雪姫は渡さない(×in♀)→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す