キス魔のリュゲルと抱きつき魔のガンダレス【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】 (ページ6)

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ぼくは男だ！０４ページ6

みんなぼくを女扱いして何が楽しい！

ミネルっちや黄色鬼、リュゲル、ガンダレスはぼくには絶対力仕事をさせてくれない。
･･･ちょっとでも役に立ちたいのに、なんで解ってくれないんだよ。

小さい頃から男の子になりたくて、自分なりに精一杯男らしく振舞っていた。
･･･けど、みんな声を揃えて「アヤは女でしょ」と笑った。

許せなかった。

ぼくはそこら辺の女とは違う。強いんだって証明したかった。
･･･“独り”でも、生きていけるんだって、証明したかった。

なんで、解ってくれないんだろう。

･･･やっぱり、この顔がいけないのか？
うーん。顔だけは整形でもしないとどうにもならないからなぁ。

また、林檎にかぶりつく。

「･･･アヤ、それ何個目だ？」

リュゲルは苦笑しながら林檎を指差す。

ぼくは無表情のまま

「１２個目だけど」

と短く答えた。

「･･･すげー･･･１２個とか、どこにそんな胃袋があるんだ？」

ガンダレスは唖然としていた。

「食べ盛りだし」

ぼくはまた、林檎を頬張った。

･･･林檎を食べてるから女々しく見えるのか？
だとしたら改善のしようがないぞ。

なんたって一日林檎を我慢しようとしたら３０分ももたなかったからな。

自覚あるよ。ぼくは林檎に依存している。

林檎ほど美味しい果実はそうそうないよ？

「太るぞ」

リュゲルは心配そうに顔を覗かせた。
ぼくは真顔で答える。

「や、男らしくなるんなら別に太ったって構わない。それに今日は、食べる量少ないほうだし」
「これで！？」

リュゲルは驚いたように声を上げた。
ガンダレスは興味を持ったように目を輝かせる。

「･･･普段は、一日８９個くらいかな。あ、それでも少ないかも。記録を伸ばすならもっといけ」
「やめろ！アヤがファラムオービアスの林檎消費量を最大に増やしてどうする！？」

言葉をさえぎるリュゲル。
･･･別にいいじゃないか。美味しいんだもの。

「おぉー！だからアヤは肌がツルツルなのかー」
「･･･は？」
「･･･あれか、林檎以外の余計なもの食べないからビタミンばっかり異常に摂取して･･･」
「ん？リュゲル兄、“びたみん”って？」

･･･ああ、この兄弟といると調子狂う。

それだけは断言できるなぁ。