キス魔のリュゲルと抱きつき魔のガンダレス【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】 (ページ46)

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おうじょさまっ！０１ページ46

煌びやかなシャンデリア。
美しい料理の数々。
ベルガは、そんなものにも目もくれず、ひたすら武道に励む。
コロマ・ムーナ星、代１４王子だ。

ベルガの妹、アヤはベルガの真似をして一緒に剣を振るった。
アルマは、つまらなそうにその様子を眺める。
･･･ふと、外から観衆の声が聞こえた。

「･･･またか」

ベルガはそう言い、剣を鞘にしまう。
アヤはトタトタと小走りをして、大きな窓から外を見つめた。

「今日もたくさん人いるねー」

アヤ・コロン、
コロマ・ムーナ星の代１４王女だ。

「あーあ。これじゃあ外に出れやしねーよ」
「仕方ないでしょー？出たら観衆に捕まっちゃうもん」

アヤは口を尖らせながら弟のアルマをなだめる。
アルマはまたつまらなそうに、窓の外を眺めた。

「大体俺らにはまだ早ぇよ。･･･“婚約”なんて」
「？兄さん、“コンヤク”って？」
「･･･将来、結婚を約束することをいうんだ」

アヤは、へぇ。と興味なさそうに呟いた。

観衆は、アヤに気付いたのか更に声を上げる。

「アヤ様だッ」
「今日もお美しい･･･ッ」
「アヤ様ぁぁッ!!」

アヤは無表情から一変、顔を引きつらせて無理やり笑顔を作る。
そして軽く手を振ると、観衆たちは歓喜の声を上げた。

「･･･くだらなっ」

アヤは冷たく吐き捨てる。

「アヤは女の子なんだから、ちゃんと自覚をもって行動しなさい。仮にも王女なんだから」
「･･･でも、母上」

アヤの母、イロハ・コロンは優雅に食事を楽しみながらアヤに軽く注意した。
そんな母に、アヤは「つまんない」と言ってソッポを向いた。

「もう、この子ったら･･･」

「まぁまぁ･･･まだ４歳なんだ。仕方ないだろう」

「でも･･･」

ベルガ、アヤ、アルマの父、ルーク・コロンはワシャワシャとアヤの頭を撫でる。
イロハは納得いかなそうに、乱暴に料理を口に放った。

「･･･そういえば、またお前らに婚約の話が来てたぞ」

ルークは苦笑しながら息子たちにそう告げる。
ベルガは、そうですか･･･とつまらなそうに俯いた。

「俺は結婚なんてしたかねえ。どうせこの王座が欲しいんだろ？」
「･･･所詮人なんてそんなものよ、アルマ」

･･････４歳の子供らしからぬ言葉だ。