キス魔のリュゲルと抱きつき魔のガンダレス【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】

ぼくは男だ！０３ ページ5

またリュゲルにキスされた(頬だけど)。
またガンダレスに抱きつかれた(いつものことだけど)。

何故ぼくはこんな扱いを受けるんだ！
ヒラリにしとけよ!!
･･･あ、さすがのリュゲルたちもオバサンには近づかないか。

ぼくは林檎をかじりながらハッ、とする。


そういえば、また“アヤ”って･･･。


「お前ら、いい加減ぼくの名前覚えろよ！」

芯だけになった林檎をリュゲルに投げつける。
リュゲルはキョトンと首を傾げた。


「アヤはアヤだろ？それ以外に名前なんて_________________」

「ぼくはレン！アヤじゃないってば!!･･･何回言わせば気が済むの？」


ギリッと睨みつける。
･･･やなんだよね、アヤって名前。
みんな、綺麗な名前、可愛い名前だって言ってくれるけど、ぼくは納得いかないの。
だってさ、こんな女々しい名前･･･絶対やだよ！全然、カッコよくない!!

だから“レン”って名乗ってるのに･･･。


「？俺はアヤの名前、好きだけどなぁ」
「･･･あれ、ぼく声に出してた？」
「ああ、ばっちりと」

･･･気をつけないとな。
ぼくはムッと頬を膨らませリュゲルたちから目を逸らす。

ガンダレスは再びぼくに抱きついた。


「アヤって名前は、アヤにぴったりだと思う！だって、アヤほど可愛い女なんてどこにもいないしさ！」


こいつ、感情表現ストレートすぎんだろ。
あ。だから馬鹿なのか？

「ガンダレスの言うとおりだ。アヤはアヤ、ただそれだけだ」
「･･･女々しいの嫌いだもん」


ぼくは更に頬を膨らませる。
リュゲル、ガンダレスは何故か顔を赤らめた。

「･･････すっげぇ可愛い」
「っ、そそる」


･･･意味わかんない言葉を発するな。


「･･･ぼくは男だッッ!!」



ぼくは、そう大きな声で叫んだ。

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