キス魔のリュゲルと抱きつき魔のガンダレス【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】 (ページ27)

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ぼくは男だ！２４ページ27

「･･････調子、乗りやがって！」

フラフラとした足取りで、サンドリアス人はぼくに突進しようとした。
ぼくは目をしかめる。
･･･へえ、逆恨みかよ･･･？

「だったら･･･」

ぼくはスゥッと目の色を変える。
空気が･･････少し揺れるのが分かった。
･･････“コロマ・ムーナ”人、なめちゃいけないよ？

ぼくが、“力”を使おうとした、そのときだった。

ビュンッとぼくとサンドリアス人の間を、何かが横切る。
･･･サッカーボールだ。

「(なにぼくと同じことしてんだよ。･･････馬鹿じゃねーの)」

少々苛立った。
そこに立ち尽くす、サンドリアス人。
ぼくは、その人を見るなり、目を丸くし、へえ。と口角を上げた。

「探す手間が省けたね。･･････君は、サンドリアス代表の･･････たしか、カゼルマ・ウォーグだっけ？」

ぼくがそういうと、カゼルマは驚いた顔をしつつも、いかにも。と答えた。

(覚えてないので飛ばします)

「俺は正々堂々と戦いたい」

カゼルマは真剣な表情でそう言った。
･･････無理だと思うけどなぁ。

ぼくはカゼルマたちの会話を黙って聞く。

クラッ。

視界が歪む。
･････････うう、林檎が足りない…。

「･･････明日の試合、楽しみにしている」

カゼルマはそう言い放ち、その場から立ち去ろうとした。

ぼくはすかさず止める。

「･･･待って！ぼくも行く！」
「･･･え･･･行くって･･･サンドリアス人の合宿場にか？」

ぼくは頷く。

「うん！･･･ちょっとそこに用があるからね」

そう言ってぼくはカゼルマの服の裾を掴んだ。
･･････ああ、頭痛い。

「そ、そうか。･･･じゃあ行くぞ」

このときカゼルマがちょっぴり頬を染めていたのに、ぼくは気付かなかった。