キス魔のリュゲルと抱きつき魔のガンダレス【ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝＧＯｷﾞｬﾗｸｼｰ】 (ページ25)

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ぼくは男だ！２２ページ25

(瞬木ＳＩＤＥ)

突如サンドリアス人を襲う激しい豪速球。
サンドリアス人はそのボールを避けきることができず、直撃してしまう。
俺たちアースイレブンは目を丸くした。

「随分楽しそうだね。ぼくも混ぜてよ！」

声がしたほうに振り向くと、そこにいたのは身長１４０ｃｍ代の少女だった。
顔つきからしてもまだ幼い･･･小学３～５年生･･･瞬か悠太と同い年くらいか？

「君は･･･？」

キャプテンは少女の目線に合わせ、問いかける。

「ぼく？」
「そう、名前は？どこからきたの？･･･この星の子じゃないよね？」

キャプテンがそう言うと、少女は小さく口を尖らせた。

「･･･ぼくはぼく、他の誰でもない･･･この星の住民じゃないのは、君たちも同じことでしょ？」

見た目のわりに大人っぽいことをいう少女はキャプテンの前に手を差し出した。
キャプテンは、目を見開く。

「･･････ぼくは･･･えっと、A！よろしくね、松風天馬」
「え？･･･あ、ああ。うん！よろしく」

少女はニッコリと微笑んだ。
不意に胸が高鳴る。
･･･な、なんだろう、この胸のドキドキは。

「･･････ねえ、ぼくもサッカーしたいなぁ！･･･ちょっと、やらせてくれないかな？」

少女のお願いに、鉄角は、はあ？と声を上げた。

「ダメだダメだ！危ないだろう？」

少女はムッと口を尖らす。

「危なくないもん、僕だってサッカーできるもん！･･････それに、さ？そこの子、怪我してるし」

そう言って少女は九坂を指差した。
･･････そういえば、さっきキャプテンを庇って怪我したもんね。

「じゃあ、代わりにサッカーやるってこと？」

西園は少女にそう問いかけた。
少女は、うん！と頷く。

「ぼく、これでもサッカー選手なんだぁ！ポジションはどこでもウェルカム！さっ、さっそく始めよう！」

ああ、もうやること前提なんだ。
キャプテンたちは困った表情を見せた。
･･････大丈夫なのか、この子で。

･････････それにしても。

「なんでキャプテンの名前知っていたんだろう」

俺の疑問は、誰に届くはずもなかった。