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ぼくは男だ!17 ページ19

(皆帆SIDE)

身長145cmくらいの少女。・・・いや、“美少女”。
彼女は自分よりも大きい大男を、ボールを蹴るように蹴り飛ばした。
・・・すごい。

「・・・綺麗」

真名部くんはポツリと呟く。
・・・あの目の見開きかた、頬の染まり具合。
間違いない、真名部くんは彼女に“恋”をした。


・・・彼女はこの星の人間じゃないようだ。
でも地球人でもない。地球人にしては耳が大きいもの。
・・・だが、もっとも地球人に近い生命体なのかもしれない。


「ちょっと可愛いからって、調子乗りやがって!」

男は少女に殴り掛かろうとした。
少女はまた、男に蹴りをかます。


「あーら、口ほどにもないわね。・・・それとも何?この星の住民は皆、この程度のものなの??」

少女は皮肉交じりにそう言った。
僕は息を呑む。
・・・すごい。

「こんなんじゃ生き残れないわよ?この銀河じゃ」


少女は最後の一人に大きく狙いを定めた。

・・・と、そのときだった。


「・・・・・・なめんなっ、餓鬼!」


倒れたはずの男が立ち上がり、少女の背後を取った。
少女はチッと小さく舌打ちをする。

でも、その表情は・・・“未だに”狂気に満ちていた。


「ああ、ぼくも随分と舐められたものね。“なめんな、餓鬼”はこちらの台詞よ」



少女は目の前の相手に浴びせ蹴り、背後の相手に回し蹴りを喰らわせた。
男たちはあっけなく倒される。

少女は息をついた。


「ん、もう!せっかく姫がプレゼントしてくれたパーカーが汚れちゃったじゃない!・・・ほんっと最低ね。男ってのは」


かなりお怒りのようだ。

僕は井吹くんに耳打ちをする。



「すごいね、あの子」

井吹くんは頬を染め、ああ。と答えた。
・・・もしかして、井吹くんも彼女に好意を・・・?


「・・・パーカーは汚れちゃうし、この雑魚たちのせいで飴が不味くなっちゃうし・・・ほんっとムカつく!」


少女は“アップル・ポン”という棒つき飴を口に入れた。
・・・名前からして、林檎の飴かな?

不意に、少女と目が合った気がした。

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蓮*魔王*雪城(プロフ) - いしっちさん» おお、了解w女は幼馴染の彩しか許さんからな!w (2014年3月18日 11時) (レス) id: 5d96ae1862 (このIDを非表示/違反報告)
いしっち(プロフ) - あ、そう言えば名前変えた!元涼歌です! (2014年3月18日 1時) (レス) id: 57a7940d26 (このIDを非表示/違反報告)
いしっち(プロフ) - 蓮*魔王*雪城さん» 私の脳に正常にインプットイタシマシタwww (2014年3月18日 1時) (レス) id: 57a7940d26 (このIDを非表示/違反報告)
蓮*魔王*雪城(プロフ) - 涼歌さん» ……差別ジャナイヨ?普通ダヨ? (2014年3月17日 11時) (レス) id: 5d96ae1862 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - 蓮*魔王*雪城さん» 差別うぅうううwwwつぼったwwwwwwwww (2014年3月17日 9時) (レス) id: 57a7940d26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蓮*魔王*雪城 | 作成日時:2013年12月23日 0時

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