音楽の天使 #12

622 KI ページ23

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｰ


玄関のキーを解除する音が聞こえた
Aが帰って来たことを知らせる音でもある


見事に二日酔いの俺たちは今日は二日酔いに染みるスープを飲んで大人しくしていた


「ただいま〜」


1人元気なその声に俺たちはうだうだとおかえりと、迎える


BH「うわっ、Aから甘ったるいにおいする…」


一番近くにいたベッキョニヒョンが嫌そうな顔でそう呟いた


CY「わ、本当だ…ちょっと胸焼けするから離れて…」


元気なく、いつもだったら考えられないことを言うヒョンにAは笑った


「今日学校で三冠おめでとう、って顔面にケーキ喰らったんですよw」


なんとまぁ高校生らしい祝い方だ、と思っていたら俺の近くに来たA


KI「うわ、本当にクリームくさい…」


「なんか昨日はヒョン達が酒臭かったのに、今日は僕がクリーム臭いとか言われてウケるw」


SH「とりあえずシャワー浴びてきなよ…俺たちの健康のためにも」


クリームのにおいに胸焼けをおこすヒョンが続出した


Aは笑いながらシャワーを浴びに向かった


LH「あぁ…まじでキッツい…」


LY「Aに癒されようと思ったのにクリームくさいんだもん…」


KR「近づけない…」


SE「ちょっと、タオ向こう行って…酒臭い」


TA「まだ残ってるのか…」


CH「セフナ、お前もだよ」


俺たちは昨日どんだけ飲んだんだ…
自分から酒のにおいがするのが嫌でも分かる


KI「あぁ〜…」


XI「お前らそんなに酒弱かったっけ？」


DO「ヒョンが笊なだけでしょ…」


LH「毎日飲んでるんだもん、昨日の量は余裕でしょ」


XI「俺も昨日は酔ったよ」


こんな話をしていると、スマホから音楽を流し
機嫌のよさそうなAが戻ってきた


SH「はぁ…お前は毎回なんで上を着ないで出てくるんだ…？」


CY「冬だよ？ねぇ、今冬だよ？？」


冬だと言っても部屋の中は暖房が効いている


TA「寒くないの？」


「シャワー浴びたばかりで寧ろ暑いっていうか…」


えへへ、なんてかわいらしくそう言ったAに
俺ら全員ため息をついた


「え？なんでため息？」


DO「いいから上着なよ、風邪ひくよ」


BH「その美ボディーを惜しみなく晒してくれるのは嬉しいんだけど…」


CH「見てて寒いから早く着て」


今日の俺らの言葉にはなんというか…


覇気がない

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