音楽の天使 #12

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EXOとして大賞を貰った俺たちはウリマンネの作詞大賞をステージの下から盛大に祝う
少し照れくさそうにステージから降りてくるAは
誰よりもかわいい


EXOのテーブルに戻ってくるまでにいろんな人に声をかけられ
言葉を交わしている


俺たちと目が合うとめちゃくちゃ嬉しそうな顔をして駆け寄ってきた
子を持つ親の気持ちがわかる


「えへへ、大賞貰っちゃいました」


なんて満点の笑顔で言ってくるもんだから
俺らはAを揉みくちゃにした


次は作曲賞の発表だ
俺らはもちろんAだろう
という確信がある


だってこれまでどんなに忙しくても
辛くても俺らのために、EXO-Lのために一生懸命作った曲がたくさんあるから


でも、Aだけが才能があるわけじゃないから
不安があることには間違いない


司会「今年はすごくいい曲がたくさん出ましたね」


なんて司会の人が話しているが
Aの耳には入っていない


「う〜…」


なんて小さな声で唸る


LY「きっとAだよ、頑張ってたじゃん」


「…はい」


司会「では、発表します。今年の作曲賞は…」


周りの人たちの唾を飲み込む音が聞こえてきそうだ…


司会「パクA！おめでとうございます！」


Aの名前が呼ばれると湧き上がる会場
俺たち


当の本人は半泣き状態だ


ペコペコしながらステージに再び上がるA
俺たちはここから精一杯手を振ったり、祝福のアピールをする


「あー…またまたステージに上がってきました、パクAです。作詞と作曲2つの賞を頂きました。
今年はたくさんのアーティストの方々の曲に携わりましたが、正直大変でキツイ日もありました。でも、こうしてたくさんの方が僕の作った曲を聴いてくださった事実に感謝します。ありがとうございます。僕が作曲し続けられるのは聴いてくださる方々がいてこそです。これからも皆さんにたくさんの曲を届けられるよう努力していきます！ありがとうございました！」


Aのコメントが終われば俺らは、この会場の誰よりも大きい拍手を送る。


さっきと同じようにテーブルに戻ってくるA
俺らは全員で抱きしめた。


「くるし…」


なんて呻き声を出すA
それでも緩まないこの力は許してほしい


だって、誇らしいんだから

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