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出国ゲートをくぐりメンバーはそれぞれ気になる店にスタッフと一緒に移動するなかAだけが椅子に座りながら少し目を閉じるのが見えた。
僕は特に店を見て回る気は無かったのでAの隣に腰かけた。
するとAは僕に眠るか聞いてきた。
僕が聞きたかったのにな…w
そう思いながらAに話しかけてみると、どうも自分より僕らメンバー優先的な空気が伝わってきた。
きっと無意識なんだろうけど…
Aは無理はしないで欲しいと伝えたら分かったとだけ言ってスマホとにらめっこしてしまった。
少しだけ画面を覗いてみると楽譜や楽器のマークが見えた。
「曲を作ってるの？」
「はい」
そういえばチャニョルが言っていたな…
作詞作曲中のAは素っ気ないって。
これがそうなのか…
初めて見たな…
Aのソレは今まで見た中で1番と言っていいほど真剣な目つき。
思わずその目に見とれてしまった。
こうしてAのペンになっていくのか…などと呑気な考えが僕の頭をよぎった。
「あー！ジュンミョニヒョン！」
「？！な、なにっ？？！」
いきなり聞こえてきた大きな声にびっくりした。
声のする方を見てみると指をさしながらこっちに向かってくるタオ。の、後ろからついてくるクリス。
お前また貢がされてるじゃんw
GUCCIのショッピングバッグを持ちながらタオが
「Aを変な目で見ないでよ！」
「へ、変な目？！」
そんな変な目で見てたのか？？！！
Aはタオに抱きつかれてるにも関わらず曲打ちに夢中で無反応だ。
「A、これ飲め」
クリスがAにコーラを渡していた。
「ん？あれ、ヒョンたちいつ来たんですか？」
あれ？あんなにタオに揺さぶられていたのに気づかなかったの？？
Aはクリスからコーラを受け取り口に運ぶ…
かと思ったら、、
音符を打ち込み、口を開ける。
そこにクリスがストローを持っていきAが飲む。
作業化したソレを見た僕は純粋に羨ましいと思った。
「あ、クリスが子育てしてる」
なんてタオが言うもんだからもう本当に子育てしているようにしか見えなくなった。
きっとこれをみたルハンやビーグルラインは騒ぐんだろうなぁ…
いいなぁ、僕もAの子育てしたい…。
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作者名：ぽーん | 作成日時：2018年3月6日 2時
