検索窓
今日:7 hit、昨日:65 hit、合計:62,841 hit

ページ5




「さて、今からブルーロックに行くわけだが、先に親にでも挨拶に行ってこい」

その言葉を聞いて俺は心の底から安堵した。コミュ障特有の断れない、という習性を発揮した後に俺は思った。

あれ・・これ普通に拉致じゃない?と。

見慣れた家の門が目に入った瞬間車を降りて脱兎のごとく駆け出した。


「か、母さん!ブルーロックって何?誰あのキノコ頭さん。え、俺殺される?」

「・・一旦落ち着きなさい。あの人はあなたの叔父さんの元チームメイト。怪しい人じゃないの。そしてブルーロックはストライカーが集まる場所、らしい。」



 母さんは最後に「らしい」と付け加えた。何その「らしい」って。もっと怖いんだけど。ていうか初対面のサッカー少年達と俺はサッカーしないといけないの?確かにサッカーができる人間がいるのは嬉しいんだけど。明らかに困惑した表情を浮かべている俺に母さんは言った。



「私はね、Aがサッカーを好きになってくれて嬉しいの。だから応援したい」

俺だってその期待に応えたいですよ、はい。

でも、でも……知らない人間と話せないのに加えて閉鎖空間が好きな俺に誰かとの共同生活は無理です。

押し入れの中でドラ〇モンみたいな生活をしている俺には無理です。


ううう……断りたい。嫌だ、と言いたい。
そんなキラッキラの目で俺を見ないで。
断れない。母さん、オーラが眩しい。



「分かった・・行ってくるよ」

「いつかノアもブルーロックに来るんじゃないかしら。頑張ってね」

またもや嫌だ、と言い切れなかった俺に母さんは爆弾をサラリと投下した。聞いてないし、それ確定情報?叔父さんは何しに来るの、出来の悪い甥っ子を叩きのめしに来るの?


「母さん、段ボール持って行ってもいい?」

「……何に使う気!?」

◇→←◆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (221 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
304人がお気に入り
設定タグ:ブルーロック , 糸師凛 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

魔孤蠧マコト(プロフ) - 『ぼっち・ざ・ろっく!』知らないけど…何となく内容わかった笑笑 終始吹きました笑 更新待ってます!頑張ってください! (4月13日 18時) (レス) @page3 id: 96bbb29a63 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - びびり主くん好きすぎます!そしてノア様の甥っ子という強すぎる遺伝子・・。更新無理せずに頑張ってください。待ってます・・! (9月17日 21時) (レス) id: 6caf3948ad (このIDを非表示/違反報告)
にれ(プロフ) - 太宰無音さん» 死なないでくださいね!?誰かー救急車呼んでー!!何番だっけ、110?コメありがとうございます! (8月1日 15時) (レス) id: f500b808b7 (このIDを非表示/違反報告)
にれ(プロフ) - しずさん» 神作品なんてほんとにありがとうございます!最近更新出来てませんでした、ごめんなさい! (8月1日 15時) (レス) id: f500b808b7 (このIDを非表示/違反報告)
太宰無音 - んんんんッ、。。死にそう (7月21日 19時) (レス) @page40 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にれ | 作者ホームページ:https://twitter.com/mxa_1031  
作成日時:2023年5月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。