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結局俺は最前線スタートになった。相手もデータがない人間は警戒する、でも俺に警戒する価値なんてないです。

・・もしや、これが下まつげさんの作戦?だとしたら嬉しいような悲しいような・・。


俺は囮として使われているということでいいのかな?悲しい。相手から奪取したボールを蹴りながら下まつげさんが移動する。つまり、俺はサポートとして入らないといけない。

「え、えーと・・敵の死角どこだろう?」

敵の裏を探って死角に飛び出す。誰も俺をマークしない。俺の得意領域はコートの左サイド、または右のコート横。そして、敵の死角領域。

敵の壁を埃でも払うかのように鮮やかに蹴散らしていく下まつげさんを視界の端に捉える。全身が怯え、下まつげさんの無言の圧に押しつぶされる。


本能が訴えている。
従わないと殺される、と。入れなきゃ殺される。


ゴール横に飛び出したのと同時に足にボールが吸い付く。嘘でしょ、完璧にタイミング合わされたんだけど!甲高い音がして点が入ったことをぼんやりと聞いた。


「う、嘘だ・・俺の考えてること読んだ・・?し、下まつげさんって、エ、エスパーなの!?」


エスパーと生活なんて死んでも御免です。


「・・なんだ、あっさり言うことを聞くんだな、後藤A」

言うことを聞く?俺は聞いてない。


じゃあ、なんで俺は死角に移動した?
理由はあそこがノーマークだったから。

なんでノーマークだった?
理由は下まつげさんを皆警戒していたから。

なんでゴール横に飛び出した?
理由は下まつげさんの圧が怖かったから・・。


「俺・・な、な、なんで飛び出したんだろう・・今考えたら失敗したら自滅じゃん・・」

そこまで考えて1つの結論に行き着く。目の前に立つ下まつげさんが人間だと思えなくなる。

目の前に立つのは怪物だ。
サッカーの怪物。
人間をコート上で動かして思いのままに操る怪物。


「お、俺は自分で動いていない?・・俺は、"動かされた"?」


その言葉を聞いた下まつげさんはくるりと向きを変えてさっさとコート中央へ戻っていく。 あ、あぁぁぁ・・まだ試合終わってないんだったぁぁぁ。
でも。
俺がさっき考えたことへの答えは下まつげさんの沈黙で肯定された。


「や、や、やばい・・俺来ちゃいけないところに来ちゃったよ・・絵心さん、せめて俺を1番下のチームに入れてください」

◇→←◇



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魔孤蠧マコト(プロフ) - 『ぼっち・ざ・ろっく!』知らないけど…何となく内容わかった笑笑 終始吹きました笑 更新待ってます!頑張ってください! (4月13日 18時) (レス) @page3 id: 96bbb29a63 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - びびり主くん好きすぎます!そしてノア様の甥っ子という強すぎる遺伝子・・。更新無理せずに頑張ってください。待ってます・・! (9月17日 21時) (レス) id: 6caf3948ad (このIDを非表示/違反報告)
にれ(プロフ) - 太宰無音さん» 死なないでくださいね!?誰かー救急車呼んでー!!何番だっけ、110?コメありがとうございます! (8月1日 15時) (レス) id: f500b808b7 (このIDを非表示/違反報告)
にれ(プロフ) - しずさん» 神作品なんてほんとにありがとうございます!最近更新出来てませんでした、ごめんなさい! (8月1日 15時) (レス) id: f500b808b7 (このIDを非表示/違反報告)
太宰無音 - んんんんッ、。。死にそう (7月21日 19時) (レス) @page40 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にれ | 作者ホームページ:https://twitter.com/mxa_1031  
作成日時:2023年5月7日 11時

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