No.27 宮舘side ページ27
「やめろ!」
声高らかにそう言いながら、鋭く睨む。
翔太を殴っていたのは俺たちの予想通りの男で。
怒りを抑えきれずにいる俺たちに自分の暴行の様子を見られて普通なら少なからず動揺するはずなのに、
「あれ?なんだぁ、結局言ってたんだ。言わないって言ったのに」
そう言いながら男はへらへらと笑って焦った様子もなく俺たちを見た。
「貴方がしたことは、立派な犯罪です!」
「ふふ、だから?」
焦った様子もなく、笑ったままのこの男に腹が立ってくる。
こいつ、本気で父親が揉み消してくれるから大丈夫って思ってるのかよ。
「警察も呼びました!あなたはもう終わりです」
「んー終わるのは君たちの方だよ。せっかく翔太くんが守ってくれてたのに」
「は?」
「君たちをつぶすなんて簡単にできるんだよ。だって僕には、」
「頼りになる父親がいるから?」
「ふふ、そうそう! 父さんに頼めば君たちなんていくらでも潰せるんだからね?それに俺たちは遊んでただけだよ。ねー翔太くん?」
にっこり微笑んで、俺たちの後ろにいる翔太に話しかける。
は? これが遊びだと?
「…」
目の前のこいつは俺たちの地雷を踏む天才なのかもしれない。
苛ついて仕方がない。
「遊び、ねぇ。じゃあ俺たちとも遊ぼうか」
「え?」
「俺たちがお前の役で、お前が翔太の役。どうだ?」
「は? な、にいって」
「遊びなんだもんな?ちょっと加減がわからなくて病院送りにするかもしれないけど、遊びなんだから大丈夫だよな」
「ふざけんな! 僕に暴行しようっていうのか!? 僕を殺すつもりか」
「お前はそんなことを翔太にやってたんだよ」
自分が同じことをされるってなったら顔色を青ざめ始めた。
だがな、もう遅いんだよ。
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歌筝(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!そのようなお言葉を頂けて大変嬉しいです!!次の作品の設定がまとまってきたところなので、次の作品を楽しみにして頂けたら幸いです! (2020年3月27日 21時) (レス) id: 78182ba0f2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - この小説を読むのを毎日楽しみにしていました!翔太くんメインのお話があまりなくて、翔太くん担として悲しかった時にこの小説を読んで、ほんとに毎日楽しみでした!最高の小説でした!ありがとうございました!また翔太くんメインの小説待ってます! (2020年3月27日 15時) (レス) id: 9d6b6d7041 (このIDを非表示/違反報告)
歌筝(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます!そう言っていただけて大変嬉しいです!! (2020年3月26日 6時) (レス) id: 78182ba0f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 最後まで最高でした!!!渡辺担にとって最高の作品ですね!!!ありがとうございました! (2020年3月26日 1時) (レス) id: 1179d0f47a (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民族(プロフ) - 返答ありがとうございます!私も渡辺翔太君推しなのでうれしいです!頑張ってください (2020年3月26日 1時) (レス) id: fd7392ad08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌筝 | 作成日時:2020年3月1日 17時