4-29.お礼 ページ31
「ジュンス…」
「ん?」
「あのお母さん…ジュンスのファンなんだって」
「え!そうなの?わー!嬉しいでっすね!」
「ねえ、ジュンス…。お願いがあるんだけど」
「ん?なあにA?」
私達は、あの家族の元へと向かい声をかけた。
「あー!さっきのお兄ちゃん!」
「うはは!幸ちゃんっ!」
小さな女の子はジュンスを見つけるなり抱きついた。
「あのねあのね!今お野菜焼いてるのー」
小さな手に大きなトングを持って、一生懸命に玉ねぎやピーマンをひっくり返す。
可愛すぎる…。いいなあ、小さい子。
私は一人っ子だったし、周りに小さな子もいなかったから、久しぶりに童心に帰る。
「何かお手伝いします^^」
そう私も声をかけて、小さな幸ちゃんと一緒にお肉を焼いて行く。
「ジュンスさん…。あの…ありがとうございます^^娘と遊んでいただいて^^」
そう笑顔でジュンスに言う彼女。
「うはは!僕もひっさしぶりに川で遊びましたよー」
そう答えるジュンスに彼女も嬉しそうで。
「おーい、焼けたぞー」
そう呼ぶ旦那さんの声。
せっかくだから…というご夫婦のお言葉に甘えて、少しご馳走になることにした。
久々のBBQ。
雲ひとつ無い青空に心地よい暑さの中いただくBBQは格別だった。
美味しー美味しーともりもり食べるジュンスに皆大笑い。
幸ちゃんのママもすっかり馴染んで。
「じゃあー、ぼっくからお礼に♪」
そう言って、アカペラでいろんな曲を歌ってくれた。
マイクもステージもないけど、極上の歌声に魅せられて。
幸ちゃんのママは、感動して涙を流し、何度もジュンスに「ありがとうございます」そう言っていた。
ふと自転車を停めた、道路に戻る階段の上を見ると、地元のお店の方や小学生も覗き込んでジュンスの歌を聴いていた。
バレたかな?と、少しヒヤヒヤしたけれど、顔までは見えなかったようで、みんな拍手を送りしばらくしたら帰って行った。
ジュンスは夕方近くまで幸ちゃんと遊び、疲れて眠ってしまった幸ちゃんとご両親に挨拶して、旅館にもどった。
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みぃ★(プロフ) - yuukaさん» 偶然会っただけなのにジュンスはめっちゃ不安になってますーpq 早めに誤解とかせたいですw (2014年5月5日 13時) (レス) id: 2cab87b21c (このIDを非表示/違反報告)
yuuka(プロフ) - えーん、早く誤解が解けますように。 (2014年5月5日 0時) (レス) id: b16a4df0d0 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - まゆまゆさん» ジュンスは私の中ですごくオレンジのイメージがして^^そんな光に照らされた彼と……(〃ω〃)やばいですね( ´艸`) (2014年4月15日 6時) (レス) id: f8c1bb12d5 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - オレンジ色に照らされたジュンちゃん、キレイだろうなぁ。 (2014年4月13日 23時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - yuukaさん» お久しぶりです(*´д`*)ご心配ありがとうございます★1回に1.2話ずつのゆっくりなので大丈夫ですよ(*´ω`*) (2014年4月7日 20時) (レス) id: f8c1bb12d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ★ | 作成日時:2014年3月23日 16時