2-12.信じる-JS- ページ12
ぼくは半信半疑でAヌナの眠るぼくの寝室に戻った。
ベット脇のランプのとなりに、ヌナのケータイを置いた。
最後にもう一度その画面を照らした。
やっぱり…見間違いじゃない。
僕があの日あのホテルから撮った写真と全く同じもの…。
いくらぼくと知り合いになったからって、ぼくのツイッターから持ってきた写真を待ち受けになんてしない。
ぼくのことは知っていたような反応はしていたけれど、
ペンだからとぼくに媚びるようなことをした記憶もない。
むしろ、ぼくから近づかない限りいつもある程度の距離をとっていた。
優しく包み込むような笑顔で、いつもぼくに接してくれていた。
一緒に出かけた時もぼくと距離を取ろうとしていたし、
車でも後部座席に座ろうとしていた。
ぼくのことが目的で、なんとかしようとする素振りは決してなかった。
「ヌナ……」
小さな声でつぶやいた。
ヌナがここに来たのは偶然なの？
それともぼくの家だって知っていたの？
ぼくは、初めてヌナに会った日を思い出していた。
ヌナを気遣うぼくを目をまん丸にして見て驚いて、涙を流したんだ。
その涙はきっと嘘の涙じゃない……。
ヌナはここがぼくの家だと知らずに来たんだ、きっと。
ヌナがぼくのペンだとしたら、相当びっくりしたと思う。
なのに、優しいヌナは高熱のぼくのためにおかゆをつくって、
あたたかい手紙ものこしてくれた。
それからも、ずっとずっとヌナは…
ぼくに優しかった。
ハンバーグを一緒に作った時もヌナは柔らかく笑っていた。
椅子から踏み外したときは何より先に僕を気遣ってくれた。
寒がるぼくを招き入れ、温かいミルクティを差し出してくれた。
ヌナ……
この間のさみしそうな切なそうな無理した顔は、
このことが原因？
ヌナは、ぼくのペンだから、いろいろ我慢しているのかな…。
ぐっすり眠っているAヌナ…
ぼくはヌナの唇にそっとそっと
触れるだけのキスをおとした。
ぼくは…ヌナを信じたい。
そう思った。
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みぃ(プロフ) - emiさん» なかなか言えないですよねー泣 (2020年7月1日 13時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 見返してまたキュンときています！ (2020年7月1日 13時) (レス) id: c67d7f4d06 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - ホン・ミレさん» コメントありがとうございます☆ひゃー！泣いていただけるなんて…感無量です！自分的にツボはベッドで背中から抱きしめてるところだったりしますw (2014年9月23日 19時) (レス) id: 1a28807fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ホン・ミレ - 自然に、泣いてました(。>ω<。) (2014年9月23日 13時) (レス) id: 644d969a60 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - 未来さん» 未来さんアンニョンです(*´ω`*)ユリがきっとこれからバタバタいろんな事やらかしてくれますな(●´ω｀●)笑 (2014年2月27日 7時) (レス) id: 0f6d36eec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ★
| 作成日時：2014年2月19日 13時
