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急いで駆け下りたエントランスで
倒れ込むような姿勢の望。
その姿を見て
一瞬、心臓が止まるかと思った。
『 望……！望っ、どうしたの？』
望「 はぁっ… A……っ、」
『 大丈夫、もう大丈夫…。』
望「 …っ、頭痛くて… やばい…、」
『 頭痛いの？
分かった、…すぐ救急車呼ぶね、』
顔がぐちゃぐちゃになるぐらい
頭痛い、頭痛いって唸る望。
冷静でいなきゃいけないと思うのに
その手は酷く震えて、
なんとか119番を押して救急車を呼んだ。
『 苦しかったね… 大丈夫、
ゆっくり息してね、すぐ楽になるからね…っ。』
顔真っ赤にして
尋常じゃない汗をかきながら
唸り続ける望の背中を
たださすってあげることしか出来なくて、
あんまりにも苦しそうな姿に
私も涙が止まらなくなってた。
.
救「 もう大丈夫ですよ、落ち着いて下さい。
病状を教えていただけますか？」
気付いたら救急隊の人が
私と望をそれぞれ支えてくれてて、
私は回らない頭で必死に
望の病気のことを説明した。
そのまま望はすぐに救急車に乗せられて
私も一緒乗り込むけど、
その頃にはさっきまでのが嘘みたいに
望はピクリとも動かなくなってた。
『 望…、望、頑張って…っ。』
手を握ることも出来ないまま、
色んな機材が付けられていく望を見て
生きた心地はしなかった。
.
医「 ひとまず落ち着きました。
恐らくまだ数時間は
目を覚まされないと思いますので、
よければ一度着替えに戻られても大丈夫ですよ。」
『 分かりました…。』
鎮痛剤とか治療薬で
発作的な痛みを抑えてもらって
眠ってしまった望。
必死な思いで出てきたから
私自身もパジャマを着てることに、
先生から言われて気がついた。
『 もし、目が覚めたら連絡ください…、
それまでには、戻って来るようにします。』
医「 わかりました。お気をつけて。」
.
先生から受け取った望の荷物を持って
ひとまずタクシーで家に。
時刻は4時を少し回った頃。
薄っすらと明るくなり始めた空が
無性に、涙を誘った。
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りく(プロフ) - 待ってました！！無理のない程度で、待ってます！ (2020年5月10日 23時) (
レス) id: b0351a6f95 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - 低評価って、、、ひどいですね、、急かしませんからのんびりまってます、大好きな作品です！文才尊敬！ (2020年4月19日 11時) (レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
伊藤有希(プロフ) - 無理はしないでゆっくりです。私も大好きな作品なので、いつになっても大丈夫です。 (2020年4月18日 22時) (レス) id: 1ab33c8649 (このIDを非表示/違反報告)
(∩'･ｪ･`)⊃ ━☆ﾟ.*･｡° - 低評価おしてるひとなんなん、、、やめてほしいですね。。続編のんびりまってますので、無理はなさらずに！文才大尊敬です、、 (2020年4月17日 11時) (レス) id: d9b566665e (このIDを非表示/違反報告)
しげぉか。(プロフ) - 文才が羨ましいです。つづき楽しみにしてます！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: 5caace2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年3月18日 21時
