【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。赤くて熱い ページ4

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玄関の外へ出ると、
見えたのは修造の後ろ姿。


「修造ーっ！」


思わず名前を呼んでしまった。
結構大声だったのか、修造は一瞬ﾋﾞｸｯと肩を飛び跳ねさせていたけど、すぐに振り返って



「おー、気付くのはえーよ」


笑ってポストを指差した。



「あ、そうだ。ポスト！」


修造を見つけて頭から飛んでいたけれど、そういえば一番最初の目的はポストだ。


なんだろう、少し胸を弾ませながらポストのふたを開けてみれば。




「……なんということでしょう」


「なんで劇ビ○ォ風？」




･･そこには、一本の花ときらきら光る、..指輪、みたいなものがあった。

修造の方を向けば、



「…おもちゃ、だけど。花はすごい綺麗なやつが一本しかなかったから」


真っ赤な顔なのに説明してくれて。


「なんだこれ、今日暑いな」って、手でぱたぱたと仰いでいるけれど、
今日真冬だからね。メリークリスマスの日だからね。

そんなツッコミも、
修造の照れ隠しにきゅぅぅんときて何も言えなかった。




「修造ーっ、大好きほんと好き」



いつもなら照れくさくて言えないようなことばだって、なんかすらすらと簡単に出てくるし。
ぎゅうぅぅ、って後ろから抱きつくのだって、いつもは絶対できないけど……、手足が滑る。勝手に動く。



「は、はははぁ!?俺だってそんなの………――」




“Aより好きだし”



自分で言っておいて、自ら顔の赤みを増す修造。


…いや待って。
これ言ったほうも照れるし言われたほうはなんか空くらい簡単に飛べそうになるよ。コレ。




「あー！やっぱなんでもねぇ！口が滑りすぎた!!」

「そっそそそそだよね！クリスマスだから余計に、ね！！」



クリスマスだから、余計に。
そんな格別すぎる“好き”を聞いたら余計に。



＿熱も赤みも減ることを知らない。




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