【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。実感 ページ18

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卒業証書を貰うときも、


お別れの歌を言うときも、


代表の子が答辞を言っていても、その時はまるで“自分たちの卒業式”なんて実感していなかった。


誰かの卒業式を、去年と変わらずやっているような……曖昧な気分だった。
この後クラスで打ち上げとか、明日が入試だとか、覚えているけれど“そんなこと”くらいの感覚で、
私はただただ朝のことを思い出していたのだ。



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＿朝、修造からメールがきた。



『今日はいよいよ卒業だな。


　 悪いけど、今日は先に行っといてくれ。微妙に遅くなりそうだから』




中学校最後の日を、桜の蕾を見ながら修造とふたり歩けなかったのが悲しいとか、そういう桜色な悲しみじゃない。


もっとこう、なんか、＿＿＿＿。



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･･そういえば、修造が日本をたつ日はいつなのだろうか。


そういう現実なんだと、
華の高校生活、私の隣は誰もいないのだと知っていたはずなのに。

本当は受け止めきれていなかったのか、目を背け、その話に触れないようにしていたのは確かだけれど。





( ..もしかして、今日...... )




ふっと頭に不安が過ぎったが、すぐにかき消された。




だって、修造だから。




修造なら、悲しいことでもつらいことでも、言わなきゃいけないことは必ず言ってくれる。





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言ってくれる、はずだ＿＿＿。




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