のあ (ページ1)

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さよならの時間ページ1

入学式の日はこんなにも辛いと思わなかった＿＿＿

私はいつの間にかクラスメイトを追っていた。

クラスメイトには明るくていつもクラスの中心にいる太陽のような人、いつも冷静な人、絵の上手い人、歌の上手い人たくさんの強みをもった人がいた。
個性が爆発しすぎて学年ではやばいクラスと言われるほどだった。そんなクラスが私は最初は嫌いだった。

体育祭、夏休み、２学期、遠足、そして３学期。

たくさんの時間を過ごしてきた。

でも、その分解散の日が近づいて苦しかった。

お別れの時間が近づいた。私は今のクラスが好きだった。別に好きな人がいるからじゃない。
ノリが良くて、面白くて、ずっと笑っていて、落ち着きのない、お喋りの多いこのクラスが好きだった。
でも、お別れの時間は迫る一方。願っても時間は止められないから。
修了式も終わり本当にさよならなんだと思うと苦しかった。

「さよなら。」

その言葉が切なくて苦しい。

当たり前のように口にしていた。

なのに、なんで涙が止まらないのだろう。

きっとそれほど好きだったんだ。

クラスメイトのことが。

私はあなた達を忘れない。

忘れられないだろうから。

誰よりもあなた達一人一人の良さを知っているからこそ。

いつも誰かを見ていた。

見ていて飽きた事なんてない。

それほど好きだから。

あなた達の亡霊として

私はきっとこれからの人生も

生きていくんだ＿＿＿＿